「究極の接客業」と言われることも多いキャバクラなどの水商売では、お客さんとの会話が主な業務になります。
しかし、水商売に慣れていない女性や雑談が苦手な女性は、お客さんとどんな内容の話をしていいかわからず、会話に詰まってしまいますよね。
「話せない時間が多くて気まずい…」
「お客さんに話しててつまらないと言われた…」
「会話が続かないから指名が伸びない…」
など、お悩みを抱える女性は少なくありません。・・・とはいえ、水商売の上手な会話の回し方は検索してもなかなか出てこない絶妙なお悩みです。
今回はお客さんとの会話に悩んでいる女性さんに向けて、以下についてご紹介していきます。
・水商売の会話のコツ
・タブーな話題
話せない・会話が続かない人は考えすぎている!
相談者さん
キャバクラで働いているのですが、お客様との会話の話題が見つかりません。
ちゃんと話してくれるお客様は大丈夫なのですが、質問しても反応が薄いとか会話が続かないとか…結果沈黙になってしまうという事がたびたびあります。ありきたりな質問は他の子がきいてて同じことの繰り返しになるだろうし。
トークの他にも、他の子と入れ替わって私が付いた時の反応が悪いときとか、本当すいません…って気持ちになります。会話が続かないときは、そういう時に多い気はします。
見た目に問題があるんでしょうか?見た目が嫌なんだろうなと思って頑張って話をしても無反応、無関心って流れになってしまいます。
水商売で会話が続かない人は、「真面目すぎ」「考えすぎ」であることが多いようです。
「水商売で働いている人は接客・コミュニケーションのプロである」と考えている真面目な女性の多くは、お笑い芸人のようなオチのあるトーク、キレのあるツッコミなどを「やらなくてはならない」強迫観念に縛られています。自分に宿題を課している状態です。
実は水商売の会話は、そこまで面白おかしく体を張らなくてもいいのです。
水商売での会話は想像しているよりもずっと普通で、突拍子もない話題やお腹が捩れるようなトークはあまり求められていません。
また考えすぎな女性が抱えるお悩みには、
私と話していても楽しくないんじゃないかな・・・。
ありきたりな会話でつまらないって思われてる気がする・・・。
他の女の子と会話してる方が楽しそうだから、聞き役でいよう・・・。
「お前に聞いてねえよ」って言われたら嫌だな・・・。
など、自己肯定感の低さが原因となっているものも多くあります。
「会話が苦手」「面白くないと言われたことがある」など事情は多いですが、全てに共通する解決策は「お客さんにたくさん話してもらうこと」です。
人間は、自分の話を多くした分だけ快楽物質(ドーパミン)が出る、という説もあるほど話したがりな生き物です。
特に年齢が上がるにつれてこの機能は鈍化していくと言われているので、キャバクラなどコミュニケーションを売りにしているお店にわざわざ話しに来る人は、そもそも喋りたがりが多いのです。
水商売で会話が続かない、話すネタが提供できないという女性は、「さすが」「すごい」などと言っておだてつつ、お客さんに質問をたくさんして話してもらうように意識しましょう。
聞く時のコツは、お客さんの話している内容を「自分も追体験する」つもりで聞くことです。
自分が同じ状況に置かれている気持ちになり、ディティールまで細かく想像するために質問していると、聞き上手になれます。
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水商売で使える鉄板の会話ネタ
水商売では、ある程度会話する内容・話題のネタがパターン化されています。
特に初対面のお客さんに対してのアイスブレイクや、水商売によく来店する「クセつよ」系のお客さんに対しての対応は、お決まりであることが多いのです。
ここでは、水商売で使える鉄板の会話ネタをいくつかご紹介していきます。
フリー客などお客さんと初対面の場合
相談者さん
新人キャバ嬢です。
皆さんはフリーの席についた時、どんな会話の流れで会話を盛り上げますか?
私は会話するのが苦手で、つい話題に詰まってしまいます。どうしたら盛り上げられるのかなど話が弾む話題などあったら教えてください。
初対面の場合、あまりプライベートな話題までズカズカと踏み込んで聞くのは非常に失礼です。
プライベートな話題とは、主に以下のようなことです。
彼女や奥さんなど女性関係
キャバクラやガールズバーに限らず、コンカフェやスナックでも、キャストやホステスと擬似恋愛(=ファンタジー)を楽しみに来ているお客さんは多いものです。
そのため、現実の女性関係を持ち出されると萎えてしまう方もいます。
奥さんや彼女のことが好きでノロケたい人も中にはいますが、最初は避けた方がいい話題です。
仕事や家族、住んでいる場所など
お水の世界と現実を切り離して考えているお客さんは意外にも多いので、仕事の話題は特にNGです。
また、羽目を外しに来ている方も多いため、家族や仕事内容など責任を感じさせる話題も避けた方が無難でしょう。
住んでいる場所については、お客さんから話題に出した時を除き、こちらから聞き出すのは気味が悪いのでやめた方がいいでしょう。初めて会う人に最寄り駅や家の場所を教えたい人はあまりいません。
逆に、初対面で会話のネタになるのは以下のような話題です。
- 季節や天気
- 出身地
- 趣味
- ペット(飼っている場合)
- お互いの呼び名について
- 休日の過ごし方
- お客さんの身につけているアイテム(高価そうなものは特に話が広がる)
- 好きなお酒
- 好きな食べ物
- 好きなタイプや芸能人
- 好きなスポーツ(チームの話は避けるべき)
- 好きなテレビ番組
初対面のお客さんとの場合は、無理にテンションを上げて盛り上げようとせず、当たり障りのない会話からスタートさせましょう。
会話の中で「お客さんの好きなもの」を探りつつ、どんな性格なのかを把握していき、お客さんが食いつくネタ、興味が薄そうな話題などを明らかにしていきます。
また逆に、お客さんがどのような人物かわからない中で、自分のことを話しすぎるのも気をつけるべき点です。
もしかしたらストーカー気質なお客さんで、会話の中で得た情報から住所や最寄り駅を特定されて待ち伏せにあったり、出身校の卒業アルバムを見つけ出して顔写真や本名を把握されてしまうこともあります。
「でも、そんなたくさんお客さんのこと覚えていられない…」
と感じる女性も少なくはないはずですが、そんな時は「お客さんノート」を作り、名前、会話のネタやお客さんそれぞれの特徴、好き嫌いやテーブルで飲むお酒などをメモしておくと次に活かしやすいです。
特に自分を覚えていてくれる女の子はお客さんとしても喜ばしいので、お客さんノートは非常に役に立ちます。
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何度もお客さんを接客していて関係性が築けている場合
何回かついて接客してきたお客さんは、基本情報をある程度把握しているので、やや踏み込んだ話題で会話をしても問題ありません。
しかし、あまり踏み込みすぎるのも失礼に当たるため、お客さんの方から口を開くまでは根掘り葉掘り聞かないように心がけましょう。
会話のネタの一例は以下の通りです。
- 地元の話(出身地が同じ場合)
- 旅行をした時の話
- お客さんの仕事について
- お互いの第一印象の話
- 学生時代や幼少期の話
- 過去の失敗談(お酒の失敗など)
- 共通の知人の「ポジティブな」話題
- 未来の話(「次あったら〇〇しよう」など)
- 過去の失恋トーク(笑って話せる程度のもの)
- 心理テストや占いをする
- 芸能スキャンダルや時事ネタ
- 軽い下ネタ(小学生レベル以上は引かれるのでNG)
また、水商売では“お客さんよりも知識がある”賢い女性であると思われると、お客さんの劣等感を刺激することになるので、知っている知識はお客さんに合わせて出し入れするようにしましょう。
さらにお客さんは水商売の女の子から「すごーい♡」など言われて尊敬されたがっているので、お客さんの自慢にイライラしても女性側から自慢をするのは控えましょう。
特に以下は、男性のプライドをへし折ることにもつながるのでやめましょう。
- 偏差値の高い学校に行っていたなどの「高学歴自慢」
- これくらいモテていたなどの「モテ自慢」
- ハイブランドの服を子供の頃から当たり前に着ていたなどの「お金持ち自慢」
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水商売で癖があるお客さんとの会話はどうしたらいい?
普通に会話をしに来店しているお客さんであれば、話せないキャストでも優しくリードしてくれる場合もあるのでまだいいですが、来店するお客さんの中には一癖も二癖もあるお客さんも紛れています。
扱いが難しいお客さんを相手にしても、しっかり接客してもてなさなくてはならないのが水商売の楽しみであり、同時に苦労する部分です。
実際に、多くの水商売の女性が癖のあるお客さんの対応に頭を悩ませています。
さてここでは、そんな接客や会話が難しいお客さんの対応について幾つかご紹介していきます。
ほぼ無言のお客さんの場合
相談者さん
新人キャバ嬢です。無口系のお客様の接客(会話)について。
お席に着かせて頂き、『こんばんは、初めまして花子です。お邪魔します』
挨拶をしてにこりとするも、ああ、と生返事か反応なし。
仕事か休日か、何件目か、休みの曜日、趣味、食べ物の好み、天気、地元か否か...
などなど思い付く話題を振ってみても、
ああ、別に、特に、趣味はなくいつも休みは寝てる、特別興味ある事もない...との返事。酷い時には相槌すらなし。
聞き側にまわろうとしても、質問もなし、ひたすら無言。
話す事が苦手な方がいらっしゃるのはもちろん分かりますが、どう見ても交流を拒否している様な方の接し方に困っています。
相談者さんのようにコミュニケーションを拒絶する厄介なお客さんも珍しくありませんね。
こうしたお客さんには以下のようなケースが考えられます。
来店したくなかったけど付き合いで連れてこられた
夜のお店自体に興味がなく、早く帰りたいと考えているお客さんは、そもそも楽しむという気持ちがありません。時間を延長させたくないのでなるべく黙っているようにしているケースもあります。
女性に興味がない
こちらも無理に連れてこられたケースですが、男性がみんな女性に興味があるとは限りませんし、夜のお店を楽しめるとも限りません。人員に余裕があれば「ボーイさんの方が話しやすいですか?」など聞いてなるべく楽しんでもらうように巻き込むのも手でしょう。
水商売で働く女性が嫌い
水商売に対して偏見を持っている人は少なくありませんが、水商売で働いている女性が「個人的に嫌い」という男性もいます。個人の価値観なのでどうすることもできませんが、あまり派手で勢いのあるノリよりは素朴な会話を振ると打ち解けることができるかもしれません。
女性慣れしていないので意図せずそっけなくなってしまう
草食系男子や恋愛経験が乏しい男子の場合、女性への返事の仕方がわからずにそっけなくなってしまっている場合もあります。この場合は男性の方も「冷たい返事しちゃった!」と焦っていることがあるので、穏やかな姿勢でニコニコと一問一答を繰り返せば打ち解けられるスポットが見つかります。
冷たくして困っている姿を見て楽しんでいる
水商売にくるひねくれたお客さんは、女の子を困らせたり、おとしめたりしながら飲むのを楽しんでいる人もいます。挑発に乗るものかと身構えてしまいますが、大袈裟にでも落ち込んだり動揺した雰囲気を醸し出せば太客に化ける可能性もあります。
とはいえ、ほぼ無言でいるお客さんは、そもそも会話のキャッチボールができません。
無理に盛り上げようとしても盛り上がるわけがないので、潔く割り切って自分が
- 最近ハマっていること
- 最近楽しかったこと
- 身近なニュース
など、自分自身の話をメインに時折質問を挟むようにして会話を続けましょう。
意識する点としては、営業トークというよりも「妹がお兄ちゃんに自分の話を一方的に話している」スタンスで会話することがおすすめ。
しかしお客さんではあるので、早口や捲し立てるようにしゃべる、感情がこもりすぎてイライラするなどは控えましょう。
なるべく穏やかにゆっくりと、笑顔を忘れずに話すと良いでしょう。
どんなお客さんが来店するのか
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機嫌が悪いお客さんの場合
相談者さん
キャバクラで働いてます
本当に稀に喋れない、無口とかではなく何人かできてその中の一人だけかなり機嫌悪い人がいます
席についたときからなのでトークとか指名があるとかではなくフリーのお客さんです。
喋りかけても疲れているから他の人に喋ってくれなど無理なことを言われて無言でいるしかない状況をつくるお客さんがいます。
本当に稀ですがこの場合どう接客したらいいのですか?
何回か話しかけましたが、いや、本当に疲れてるから話しかけないでといわれそんなお客さんほとんどいないので難しいなと思い相談させていただきます。
水商売に時折現れる不機嫌なお客さんは、本当に話すのが苦痛というのは稀で、以下のようなケースが多く考えられます。
ただのかまってちゃん
不機嫌にしていれば、キャストの方は心配になってあれこれと世話をやきたくなりますよね。注目を集めたいけれど突出したスキル(トークスキルや手品などの一発芸)がないので、不機嫌を武器に注目を集めようとしています。ちょうど、子供がイヤイヤ期をして母親からの愛情を確かめるのと似ています。
接客してくれる女性を困らせたい
稀に、困っている女性を見て喜ぶ変わった嗜好のお客さんもいます。かまってほしいわけではなく、純粋に相手女性が嫌がることをしたいと思っているのです。しかし現実世界で女性を困らせる対応ばかりしていると様々な支障が出てしまうので、水商売の女性を相手に憂さを晴らしています。
いずれの場合も、お客さんに言われた通り「放置しておく」のは水商売のプロとしてはNG!
「疲れてるから話しかけないで」と言われても「わあ、どうしたの?何かあった?」と共感しつつ、一言二言ポロリとこぼした答えに「わかります!」と全力で共感しましょう。
もしくは、疲れているからマッサージをする、「疲れない飲み物を」といってお冷を置いておくなど、母性を持って面倒を見てあげると徐々に心を開いてくれるかもしれません。
また、しばらくは時々目を合わせたり微笑みかけたり、「あなたのこともちゃんと気にしているよ」とアピールしつつ、お客さんを放置して様子を見てもいいです。
指名がない場合はつけ回しで抜けることもあるので「気を遣わせそうなので、女の子つけないように言いましょうか?」と質問し、もしも「そうしてくれ」と答えられたら黒服に伝えます。
他の女の子に被害が広がらないようにしておくのです。
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ひどい言葉でいじってくるお客さんの場合
相談者さん
キャバクラでいじってくる客の対応について。
ほとんど悪口、モラハラレベルでいじってくるお客さんがいます。
例えば、これ知ってる?と言われて、それを私が知らないと
本当に何にも知らないな!死んだほうがいいんじゃない?とか
そんな感じです。
お客さんが知ってる?と聞いてきたことを私が知っていて、知ってる!というと『俺にマウント取るのか!?』と喧嘩腰になるので、知らない、教えてくださいって言う程で話すことが多いんですが、何も知らないやつ!説明も下手で話もうまくできない!キャバ嬢としては下の下!他に話のうまい子はいっぱいいる!死ね!自殺しろ!
くらいは言われます。
こう言う人にどう対応したらいいのか、一体何を求めてるのか、どういう返しがベストなのか教えてほしいです。
水商売には、一般的な接客業では考えられないようなお客さんが来店されることも多いですが、中でも突出して多いのが「激しい暴言でコミュニケーションを取ってくるお客さん」です。相談者さんのケースもこのタイプのお客さんですね。
全員ではないもののどんなお店でも一定数は来店するタイプで、会話するのに困ってしまうこともあると思いますが、こうしたお客さんは以下のようなケースで暴言を吐くことが多いようです。
ただのストレス発散
キャバクラなど水商売のお店は、お客さん側からしたら決して安くはない価格設定の飲み屋さんです。
そのため「高いお金を払っているんだから、自分はなんでも許されるべきだ」と考え、普段は言えないような暴言を吐くために来店されるお客さんもいます。
こうしたお客さんにとって、水商売のお店は暴言を受け止めてくれるサンドバッグのようなものなのです。
有意な立場でいたい
こうしたお客さんはプライドが高く、水商売をしている女性を馬鹿にしてマウントを取った気になっています。
また、男尊女卑が激しく「女は男よりも下」だと思っているので、虫を叩くように暴言を吐いたり粗末に扱ってくる場合もあります。
いずれの場合も、悪いことをしている自覚はかなり希薄です。
お気に入りの子にちょっかいを出している
気になる女性との関わり方や距離感がわからず、不器用ゆえにひどい言葉でコミュニケーションを取ろうとしているケースです。
小学生男子が好きな子をいじめてしまう心理とほとんど同じと考えて良いでしょう。
このタイプは言い方がしつこくなく、暴言の中にも柔らかさを感じられる場合が多いです。
見極めるのは非常に難しいですが、ただ単に嫌がらせやストレス発散のためにモラハラや暴言を吐いているのが明らかな場合は、ボーイに言って出禁にしてもらうのも対策の1つです。
特に「殺すぞ」などの脅迫まがいな悪態は目に余るため、泳がせておく必要はないと判断して良いでしょう。
そうではなく、お気に入りの子にちょっかいを出したい場合は、萎縮したり傷ついたそぶりを見せてしまうとお客さんを動揺させてしまうこともあります。
そのため、
- 「死ねよw」→「〇〇さんの後にな!」
- 「バカじゃねえの?」→「と思うじゃん?私“薔薇”って字書けるから!」
のように、ユーモアを持って威勢よく返答した方が楽しい時間を続けられます。
大切なことは、どんな暴言やモラハラのパターンでも、「まともに受け止めない」ことが大切です。
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水商売の会話で「政治・宗教・野球」がタブーな理由
相談者さん
水商売の方、よくキャバ嬢の間では「お客様と話題にしてはいけないものとして、・政治、・宗教、・野球(サッカーも?)がある」ってなんでですか??
水商売だけでなく、初対面の人との会話では政治・宗教・野球の話題は「三大タブー」とされています。
理由は、どれにも共通して「考え方や思想が個人によって大きく異なる」うえに「個人の主張は一貫しているので争いが起こりやすい」ためです。
これらの話題は、個人によって好みや考え方に大きな開きがあり、意見が割れて対立・論争を生む可能性が非常に高いので、水商売で楽しく飲むための話題としてふさわしくありません。
中には過激な主張を持つ人や、危険な思想に染まっている人、特定の団体に所属している人など、女性の身に火の粉が降りかかる可能性もあります。
そんな時に、相手の主義主張をうまくかわし、論争を回避するのも水商売のコミュニケーション能力の1つです。
もしも話を振られたとしても、深く踏み込むことなく「わからない」ととぼけたり、答えないことが得策です。
好きなクラブチームの話など「向いている方向性が同じ」であれば、話題として少し盛り上がってみるのも良いでしょう。
他にもある水商売でタブーとされている話題
水商売では他にも、独特のルールの中でタブー視されている話題やネタがあります。
特に下記の話題には、極力触れないように会話を進めていく必要があります。
同僚のプライベート
プライベートとは、以下が該当します。
- 彼氏や子供の有無
- 住所はもちろん、自宅が特定できる情報
- 昼職のこと
- 本当の誕生日
同僚にどのような恨みがあっても話題にすべきではありませんし、たとえ本人がある程度話していたとしてもこちらからは決して話題にしてはいけません。
本人が話しても良いと線引きしている情報をこちらが把握しているわけではないので、当然ですね。
人種の話
人種の話は、どのような切り口でも差別的なニュアンスを含んでしまうため、タブーとされています。
ご自身に外国の血が入っていたとしても、人種の話まで発展させてしまうと、暗い歴史やお客さんの個人的かつ偏った思想のために、無意味に傷つけられてしまう可能性もあります。
オーナーやママ、同僚への悪口
水商売では「ポジティブでいること」がプロの女性に求められるスキル、および態度です。
「ちょっと合わないんだよね」「考え方がおかしいと思う」など、少しでもネガティブな要因がある会話も、フロアに立ったら引っ込めておくべき話題です。
また、噂はどこから広まるかわからない上に、大きな尾ひれがつくのは予想できること。
こちらが意図していない不本意な伝わり方をすることは往々にしてあり得るため、後々のトラブルになりやすいです。
また悪意のあるお客さんには、たとえポジティブな話題であっても改悪して流布するケースも珍しくありません。
内部事情についてはなるべく口を閉ざすべきと言えます。
過激な下ネタ
キャバクラやガールズバーなど水商売の席では、普段女性に聞けないような下ネタトークをはっちゃける場という側面も持っています。
しかし、何でもかんでも下ネタに結びつけたり、過激・えげつない下ネタは「品がない女の子」「話していても深みがないな」と教養に欠けると思われてしまいます。
ノリが良くて楽しいと感じてくれる人も中にはいるかもしれませんが、話題が下ネタばかりだとお客さんが離れていく原因にもなるので、切り札として使う程度に留めましょう。
お客さんのプライベートに踏み込んだこと
お客さんの生い立ちや家庭環境など、話したい人ばかりではない話題はトークのネタとしてふさわしくありません。
どんなに親しくても、お客さんが実際にどのような家庭環境でストレスを抱えているのかまではお客さん本人にしかわからない部分です。
話していないだけで、奥さんが浮気しているかもしれませんし、子供との関係がうまく行っていないかもしれません。
そのため、奥さんや子供のことを話題にするのは避けた方が無難。
水商売の場は、そうしたお客さんたちを優しく受け止めるセーフティーエリアとして活用されています。
身内ネタ
身内ネタが楽しいのは、もちろん身内だけです。
常連で全てのキャストやボーイの顔と名前が一致している場合を除き、お客さんのわからない店内のネタを持ち出すのはやめましょう。
また、店内独特の掛け声や奇妙なノリをお客さんに強要するのも、当然場をしらけさせることになります。
自分だけ、もしくはその場にいる常連数人だけしか知らないネタは、輪に入れない人がとてもつまらない思いをするのでやめましょう。
相手の容姿
こちらは言うまでもなく、相手のコンプレックスを刺激する可能性があるため絶対に避けたいタブーな話題です。
特に容姿に触れるのは「褒めたつもり」でも相手を傷つけてしまうこともあるデリケートな問題。
アメリカなど海外の一部では、どのような感想であっても「その人が本来生まれ持った見た目」について言及することをマナー違反としている国もあります。
外見を褒めたい場合は、持ち物など「相手が努力や選択で身につけることができるもの」に言及するに留めましょう。
コロナワクチン
コロナに関してはさまざまな思想が入り乱れていますよね。
ワクチンについても反対派、賛成派がおり、その中でも細かい派閥があるなどセンシティブな話題として積極的には触れないようにしましょう。
「打った方がいい」「打たない方がいい」といった個人の主張が激しくぶつかり合う話題であるため、揉める原因を作らないためにもはぐらかした方がいいでしょう。
お客さんの仕事
お客さんは、仕事のストレスを忘れて非現実を楽しむために来店しているケースがあることを忘れないでください。
お客さんが自分から進んで話してくる場合を除き、こちらからお客さんの仕事について触れるのは控えましょう。
こちらから提供するのは、なるべく仕事から遠い楽しい話題を心がけるようにし、お客さんから仕事の話をしてきた時は全肯定で褒めるようにしましょう。
自ら仕事について話す場合は、自慢のことが多いです。
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水商売での会話術や接客のコツを学ぶには?
相談者さん
水商売など、お客さんにいい印象を持って貰えるような会話術を勉強したいです。話すネタとかおすすめのサイトとか教えていただきたいです。
水商売での会話術やコツは、実際に肩を並べて働いている同僚と話し合うのが1番リアルな情報を得られるかもしれません。
しかし、話術を本気で学びたい場合は、著名なチェーン店の代表や心理学者といった専門家、芸人など喋りのプロが出版している話し方や印象操作、接客に関わる本を購入して読む方が、より有益で実践的な情報を得られます。
以下に参考になりそうな本を2つ紹介します。
キングオブコント準決勝まで進出、フワちゃんともコンビを組んでいた元芸人・現ネタ作家の著者が教える「笑える話し方」についての本です。普段の接客や会話にひとひねり加えられると口コミでも好評です。
心理学で最も重要視される「傾聴力」は、お客さんの傷を癒したり、誰も聞いてくれない自慢話を受け止める水商売の接客の場において、非常に役立つスキルです。漫画なので軽い読み心地で読み進めることができ、忙しい女性にも負担がありません。
また、下記を常に意識しながら接客をするとお客さんからの印象はもっと上がります。
- 基本的にお客さんを褒める
- 表情豊かにオーバーリアクション
- いつも笑顔で聴くことを心がける
- 出会いを大切にし、色々な挑戦をして会話のネタや引き出しを増やす
- 話すテンポやトーンは相手のノリに合わせる
- お客さんから質問されても最後は質問を上乗せして返答する
- お客さんの話に同意と共感を示す
否定せず、相手にとことん寄り添った接客ができれば、指名数もどんどん稼ぐことができるでしょう。
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話せない→“話したくなる”キャスト・ホステスになろう!
「話し下手なら聞き上手になれ」という言葉はよく聞くものですが、そもそもお客さんは水商売のお店に「話すため」にきているので、女性が積極的に自分の話をする必要はないのです。
話せないと感じている女性は、まず「お客さんは何を目的として来店しているのか?」を考えることから始めましょう。
どんなお客さんでも男性は心のどこかに孤独を抱えており、心のよりどころを求めて割高な水商売のお店に来店しているのです。
- 若い女性に心配されたい
- 優しく話を聞いてもらいたい
- 労って癒してほしい
- 尊敬してすごいといってくれる存在が欲しい
そのため、「ちょっと大袈裟かな?」と言うくらい褒めて男性のプライドをくすぐる接客が正解。
面白いトークができるかよりも、お客さんの自尊心を満たせるかが、水商売をしている女性にとっては重要なポイントになりますよ。