キャバクラと聞くと「若くて綺麗な女の子が接客してくれるお店」というイメージが先行しますよね。
確かに、キャバクラでは若くてぴちぴちした女の子の方がお客さんからの人気が高いのは事実です。
しかし、キャバクラの求人にはっきりとした「年齢制限」を書いていないことが大半。
・「年齢的にキャバクラは厳しいかも・・・」
・「まだ続けたいけど潮時っていつ?」
など、年齢が上がるに従ってキャバクラに長く勤めてもいいのか迷いが出てきてしまいますよね。
この記事では、キャバクラで働ける年齢や、キャバ嬢の辞めどきなど、惰性(だせい)でずるずると続けないために必要な知識をまとめています。
キャバクラで働くことができる年齢は18歳から

相談者さん
16歳でキャバクラとかで働いてもいいのですか?
夜の仕事なので年齢制限とかありますか?
法令によると、キャバクラなど「接待を伴う飲食店」で労働できるのは【18歳から(高校生不可)】となっています。高校に通っていない16歳でももちろん働くことはできません。
18歳未満ではお客さんの隣で会話したり、スキンシップを取るなどの接待行為が禁止されているため、キャバクラのように接待するお店では当然働くことができません。
また18歳未満は青少年保護法により、22時〜翌5時まで働くことを禁じられています。
禁止の理由は、深夜労働をさせることによる肉体的・精神的な疲労により「成長を阻害する可能性がある」ことが懸念されるためです。
たとえ「満18歳でキャバクラで働ける年齢」であっても20歳まではお酒・たばこは禁止されています。2022年4月1日に成年年齢が18歳に引き下げられましたが、この点は従来どおり20歳以上でないと法に触れるため、勘違いしないようにしましょう。
キャバクラは22時以降から盛り上がりを見せ始める傾向にあり、夜中の1時まで営業している店舗が大半のため、必然的に18歳未満は働きにくいスタイルであると言えます。
キャバクラに「上の年齢制限」はない

相談者さん
普通のキャバクラは何歳まで働けるのでしょうか?
キャバクラでは、18歳以上であれば上限なく働くことができます。
一般的なキャバクラでは30歳前後を節目として卒業するキャバ嬢が多いものの、30歳を超えてもキャバクラで輝き続けているキャバ嬢もいます。
実際に、大阪ミナミの高級キャバクラ「Zoo(ズー) ミナミ」に在籍する「一條りおな」さんは、30歳を超えている現在も客足の途絶えないキャバ嬢として、第一線でキラキラし続けています。
他にも、名古屋の錦にあるキャバクラ「White Stage(ホワイトステージ)」に勤務する星咲るいさんは40代でも現役キャバ嬢を続けています。
また歌舞伎町のレジェンドキャバ嬢と言われている一条葵さんも30代後半までキャバ嬢として勤務していました。
もちろん周りのキャバ嬢と差をつけるため、お客さんへの誠意や連絡のマメさなどの努力は必要となってきますが、キャバ嬢に上の年齢制限はなく、働けるならいつまでも働くことができる業界でもあるのです。
見た目や接客方法などをお客さんの求めるものに合わせて変化させていく必要はありますが、むしろそういったキャバクラでは、高い美意識やお客さんのいなし方が最初から手練れている女性は重宝される傾向にあり、「年齢を重ねた未経験の女性」よりも即戦力として重宝されるでしょう。
水商売の辞めどきとは?

水商売の辞めどきには、キャバ嬢それぞれに多様な理由があります。
もちろん「年齢」で辞めどきを決めているキャバ嬢もいますが、「結婚」や「起業」などをきっかけとして辞める人も多くいます。
キャバクラという特殊な業界だからといって、必ずしも年齢を理由にして辞めなくてはいけないわけではありません。他にも以下のようなケースの時に「そろそろ辞め時かな。。。」と思えることもあります。
周りが年下ばかりで精神的にきつい
そもそもキャバクラは「生活の合間に高収入を目指す」女性が働いていることが多く、長くお店に勤めようと働く女性は少ないのが特徴です。
キャバ嬢のメンツが入れ替わることが頻繁に起こるやや特殊な業界のため、古くから勤めている女性にとっては「気づいたら周りの子が自分より一回りも年下だった」という現象が起こり、精神的に追い詰められることもあります。
また加齢に伴って指名が入りにくくなり、若い後輩に引導を渡す時期を悟るキャバ嬢もいるようです。
飲酒や昼夜逆転が体力的に厳しくなる
キャバクラでは仕事がら夜に労働しなくてはならず、さらに毎日お酒を飲む仕事でもあります。
毎日のように二日酔いになり昼夜逆転生活をしていると、体力的についていけない、生活リズムの乱れで精神が不安定になるケースもあります。
実際に「体がもたない」という理由で、早々にキャバクラ業界から姿を消すキャバ嬢は後を絶ちません。
自分の将来についての不安が大きくなる
キャバクラは「女性性」「コミュニケーション」そのものを商品にしている特殊な業界です。
女性性やコミュニケーションはどちらも生ものですから、アピールの仕方や会話のノリが古くなってしまうと、「おばさん」のレッテルを貼られ売れっ子でい続けるのが難しくなります。
特に若い頃からキャバクラにどっぷり浸かっている女性は昼職の経験に乏しいため、「キャバクラを辞めた後ちゃんとやっていけるのか」、「年を取ってから自分がどうなっていくのかわからない」など漠然とした不安を抱えるケースが年齢が上がるにつれて増加傾向にあります。
キャバ嬢の引退は30歳前後が多い
キャバ嬢のほとんどは体力的・精神的なしんどさが要因となり、その多くが27歳〜30歳くらいで引退を決意します。
体力などがあり長く続いているケースでも30代半ばごろには徐々に数が減り始め、40代近くになると大半はキャバ嬢を引退しています。
キャバ嬢を引退した人のほとんどは、水商売自体から離れて主婦や昼職などの道を進みますが、中にはクラブやスナックのホステスへと転身し水商売を続ける猛者もいます。
また「キャバ嬢を引退後、自分のお店を持つ」と夢を描いている女性も多く、オーナー兼キャストとして頑張っている人もいます。
元有名キャバ嬢だと、下記などが挙げられます。
- エンリケ
- 桜井野の花
- 進撃のノア
- 門りょう
- 愛沢えみり
特にエンリケさんは寿司店や人材派遣サービスなども幅広く手掛けており、「自分のお店を持つ」スケールの大きさも無限大だと希望を持たせてくれます。
とはいえ、水商売から水商売へ転身する人は、キャバ嬢時代にかなりの実力を誇った精鋭が多いのも事実。
年齢を重ねたキャバ嬢はそれだけで「経験豊富」と印象づけられるので、やっていけるかどうか真剣に考えるべきと言えるでしょう。

キャバクラのボーイが働ける年齢は?

相談者さん
キャバクラのボーイの男性は、何歳~何歳くらいの人が多いですか?
キャバクラのフロアには、キャバ嬢の他に「ボーイ(黒服)」と言われる男性スタッフが常駐しています。
ボーイの仕事は、灰皿交換やテーブルのバッシング、買い出しや掃除などの雑務が主で、お客さんがキャバクラの世界観ないしキャバ嬢との会話の世界に没頭できるよう、無駄なものを排除するのをお手伝いします。

ボーイは、高校を卒業した「18歳」から働くことができ、年齢上限はキャバクラ店それぞれの独自ルールによるところが大きいようです。
ボーイの平均的な年齢は、下記となっており若くパワーのある人たちが働いているのがわかります。
ヒラのボーイ…20代〜20代後半
マネージャークラス…30代前半〜30代半ば
とはいえ、キャバクラのボーイは清潔感さえあれば年齢制限や見た目による衰えなども気にしなくて良い仕事ですので、幹部を目指して水商売に身を置くというのも一つの手段です。

また、昨今では女性の黒服「ガール」の採用も盛んであり、引退後に在籍店舗で再雇用、そこから幹部候補を目指すのもキャバ嬢を引退した後の選択肢としては有力です。