高級クラブとキャバクラで大きく違うポイントとは?
相談者さん
キャバクラと高級クラブの違いは何でしょうか?
「高級クラブ」のホステスと「キャバクラ」のキャバ嬢では、同じ水商売(ナイトワーク)とはいえ、そこには大きな違いが存在しています。
キャバクラとは?キャバ嬢やボーイの仕事内容も詳しく解説! 高級クラブとはどんなとこ?ホステスの仕事内容や働くメリットを解説!高級クラブでは、お客さんから指名があるホステスのことを、銀座では「係(かかり)」、北新地では「口座(こうざ)」と言います。
キャバクラではキャバ嬢に対してこういった表現はしないので、この点からも高級クラブとキャバクラには違いがあると言えるでしょう。
高級クラブとキャバクラには他にも多くの違いがあります。「キャバクラを辞めて高級クラブで働こうと考えている人」にとって違いを知ることは大切です。
ここからは具体的にどの部分が違うのか解説していきます。
高級クラブにはママがいる、キャバクラにはいない
高級クラブとキャバクラの最も大きな違いは「ママの存在」と言えるかもしれません。
キャバクラにおける教育係は「ボーイ」と呼ばれる男性スタッフが中心ですが、高級クラブのホステスを教育するのはクラブを経営する「ママ」です。
「ママ」は、プレイヤーとして従業員のホステスと同じ土俵で戦う1番偉いホステスと言えます。
ママはお客さんへの接客はもちろん、新人ホステスの採用や指導、売り上げの管理に至るまで、お店に関わる全ての仕事をこなし、下につくホステスたちのお手本として輝き続ける存在です。
お店の顔とも言えるママには当然会いに来てくださるお客さんも多く、長くホステスを務めているママと知り合いというだけでステータスに感じるお客さんもいるほどです。
銀座の会員制高級クラブ「Nanae」のママ唐沢菜々江さんはメディアに多数出演しており大変有名ですね!
お店の雰囲気はママの人柄や好みに左右される傾向があります。
素人っぽさを売りにしているママであれば素人っぽいホステスが集まりますし、ママの好みが和装ホステスであれば和服での接客が基本のお店が出来上がります。
「働いてみないとママの人柄がわからない」と悩むホステス初心者の女性は、お店の雰囲気を参考にママの人柄を推察してみることをおすすめします。
銀座高級クラブの有名ママ16名と高級クラブを紹介♪【ホステス必見】高級クラブのママの元で接客を学ぶ
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高級クラブは永久指名制、キャバクラは指名制
キャバクラで割とよくある「指名替え」も、高級クラブではすることができません。
高級クラブでは、基本的に紹介制で一見さん不可のため、人からの紹介がないと入店することができません。
そのため、人からの紹介で来店した時点で、その紹介者を担当しているホステスが必然と係(口座)になります。キャバクラのように来店したあとにお客さんが自分で「この子を指名したい」と選ぶことはできないのです。
また、お客さんはホステスがお店を辞めるまで指名を変更することはできません。
つまり、高級クラブの「永久指名制度」はホステス間で「お客さんを奪い合う」ことは起こらず、お客さんからの「指名替え」も滅多に起こり得ません。
お客さんと係(口座)のホステスの間でトラブルが発生した場合はお店側の判断で担当を外される(指名替えになる)ことはあります。
キャバクラは「指名制」なので、指名料のバックがキャストに入りますが、高級クラブでは指名料がないためバックは一切入りません。
永久指名とは?高級クラブで働くホステスが知っておきたい係制度キャバクラの指名制が苦手な人は高級クラブがおすすめ!
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高級クラブのヘルプはお客さんを掴む機会がない、キャバクラは機会がある
高級クラブのホステスは「係(口座)」と「ヘルプ」によって役割が明確に分かれています。
高級クラブでは、お客さんがどんなに飲食をしてもヘルプの売上になることはありません。すべて係(口座)となっているホステスの売上になります。
ヘルプのホステスは「係(口座)のホステスの売上を上げるためにサポートを頑張る」というイメージです。
他に、係(口座)のホステスがお店休んでいるときに担当のお客さんが来店して飲食をした時も売上は係(口座)のホステスのものになります。
高級クラブのヘルプホステスの役割とは?給料や係(売上)になる方法「お客さんを担当する係(口座)のホステス本人がその場にいなくても、売上になるの?!」と思うかもしれませんが、高級クラブはそういうシステムなのです。
一度お客さんを担当する係(口座)になると、かなり大きなメリットがあると言えます。
【高級クラブ】
係(口座)のホステス | ヘルプのホステス | |
---|---|---|
役割 | お酒を作る会話を楽しむ | ・係(口座)のホステスのサポート ・ママのお手伝い |
売上 | すべて自分の売上に計上 | 1円も自分の売上に計上されない |
キャバクラでも高級クラブと同様に、お客さんからドリンクをいただいてもヘルプのキャバ嬢にバックは入りません。すべてお客さんが本指名をしているキャバ嬢にバックが入ります。
【キャバクラ】
本指名のキャバ嬢 | ヘルプのキャバ嬢 | |
---|---|---|
役割 | お酒を作る会話を楽しむ | ・指名嬢のサポート ・指名嬢が離席している時のつなぎ役 |
売上 | 自分が上げた分の売上はすべて自分の売上に計上 | 自分の売上に計上されない ※店舗による |
これを聞くと「だったら高級クラブと同じじゃん」と思うかもしれません。ですが、先述したとおり高級クラブは『紹介制』&『永久指名制』です。
そのため、高級クラブのヘルプのホステスはどんなに頑張っても、“新しく来店したお客さんから指名をもらって自分のお客さんにする”ことはできません。
しかしキャバクラのヘルプであれば、ヘルプを頑張ることで、先輩キャスト、ボーイから信頼を得ることができ「フリー客の席」につかせてもらうことができます。
フリーのお客さんは指名をしているキャバ嬢がいないため、フリーのお客さんに気に入って”指名”をもらえば自分のお客さんにする機会が得られます。この点が高級クラブとの違いです。
自分が頑張った分は自分の売上にしたい!
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高級クラブは複数人で接客、キャバクラはマンツーマンで接客
高級クラブもキャバクラも、一人のお客さんに対し接客をするのは同じですが、高級クラブでは複数のホステスがついて接客をします。
逆にキャバクラでは1人のキャバ嬢がマンツーマンで接客をします。(お客さんが複数で来店した場合は、別のキャバ嬢がヘルプとしてつくことはあります。)
高級クラブで複数のホステスをつける理由は「お客さんを飽きさせないため」です。
先述したとおり、高級クラブでは「永久指名制」のシステムになっています。とはいえ、いくら自分を担当しているホステスだからと言って、半永久的にそのホステスのみと1対1で会話を続けるのは間が持ちません。
そのため、お客さんを退屈させないために新人ホステスなどを一緒につけて、複数人で会話を盛り上げるのです。
また、高級クラブの「複数人で会話する」というしきたりは、ヘルプのホステスにとっても大変メリットのあるシステムでもあります。
お客さんから指名をもらっている売上のホステスの席で成果を出し、お客さんに気に入ってもらえば「ヘルプ貢献度」という形でヘルプホステスの働きが認められ、基本のお給料がアップする可能性を秘めているからです。
高級クラブは時間制ではない、キャバクラは時間制
高級クラブでは時間制ではないのに対し、多くのキャバクラでは時間制でお客さんの料金分布を区切っています。
高級クラブ | 座席についた時点でセット料金が発生するシステム。 終わりを告げない限りは自動延長のケースが多い。 例)1セット(90分)で4万円 |
キャバクラ | 滞在時間で料金が発生するシステム。 自動延長かどうかは店舗による。 例)1セット(60分)で5,000円 |
また、高級クラブでは下記などの独自のチャージ料金が発生します。
テーブルチャージ | 席料金 |
タイムチャージ | セット料金内で定められた時間を過ぎた時にかかる料金 |
ホステスチャージ | 指名ホステスがいる場合に発生する料金 |
ボーイチャージ | ボーイのサービスに対する料金 |
サービスチャージ | 小計に対して25%~50%で発生、銀座の高級クラブの場合は45%が多い |
ミュージックチャージ | 生演奏などの音楽に対して支払う料金 |
オールチャージ | ヘルプのホステスがつく場合に発生する料金、店内の備品使用料、人件費など店によって名目は様々 |
高級クラブはキャバクラのように時間制をとらない代わりに、”総合的なおもてなしで料金をいただく”というイメージが強いです。
また、時間無制限に滞在できる高級クラブでも、平均して2時間程度が”滞在する時間の限度”としており『混み合ってきたら退店をお願いする』ようにしています。
高級クラブは日給制、キャバクラは時給制
高級クラブのホステスに支払われる報酬は、ほとんどのお店が日給制を採用しています。
高級クラブで採用されている日給制の給料システムはホステスにとって厳しいことが多く、まずバックと呼ばれるインセンティブが少ないという一面があります。
ホステスの場合、給料を上げるには「日給+本指名のお客さんとの同伴」もしくは「お店への貢献度」で地道に上げていくしかありません。
また、早上がりや早退など「ホステスが最初約束していた勤務時間よりも短い時間しか働かなかった」場合は、日給制とはいえ、時給換算でお給料がマイナスされる一面もあります。
高級クラブでホステスとして働くのであれば、報酬アップの難しさや減給のしやすさなど、それなりの査定の厳しさは覚悟しておいた方が良いでしょう。
逆にキャバクラはほとんどのお店で時給制を採用しており、時給に加えて頑張り次第で様々なバックが加算されます。
キャバクラのバックにはどんな種類があってバックでもらえる金額が知りたい人は下記の記事が参考になりますよ♪
時給制がいい人はキャバクラがおすすめ!
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高級クラブはボトルキープ制、キャバクラはボトルキープ制ではない
高級クラブでは、お客さんのドリンクは全て初回に入れたボトルからお出しします。
そのため、高級クラブにはじめて来店したお客さんは、セット料金にプラスしてお酒のボトルを入れてもらう必要があります。
ボトルの値段は、1本2万5,000円程度が相場で、ボトルを飲み切ったらまた新しいボトルを下ろし売り上げにつなげていくシステムですが、この時お客さんが入れたボトル料金の30%~50%が、係(口座)のホステスの給与にそのまま反映されます。
ヘルプのホステスはついたお客さんのボトルをなるべく開け、係(口座)のホステスに貢献することで日給も上がります。
また、高級クラブにはキャバクラにある飲み放題のハウスボトルやホステス用のフェイクドリンク(ノンアルコールドリンク)などは用意していません。
- お客さんとお酒を飲まないこと
- ノンアルコールで一切酔わない
- お客さんとは別のドリンクを頼む
などは、お客さんに負担をかけてしまい総合的に失礼に当たるため、お客さんと一緒にお酒を楽しむことが求められます。
一方キャバクラではお客さんが、必ずボトルをキープする必要はありません。ボトルを入れてボトルキープするかどうかはお客さんの判断に委ねられています。
高級クラブもキャバクラも同伴ノルマがあるかは店舗による
高級クラブもキャバクラも同伴ノルマがあるかどうかは店舗によりますが、キャバクラでは「ノルマが無いと言いつつもお客さんを呼ぶように圧力をかけられる」というケースも多いです。
キャバクラのノルマ攻略ガイド!ノルマの種類や達成方法も解説!また、高級クラブでは他のノルマが無くても同伴ノルマがあることは一般的です。指名客のいないヘルプのホステスでも同伴ノルマが課されます。
新人ホステスは入店前に出勤日数や同伴数をあらかじめ決めて契約を結ぶのが一般的で、平均して同伴数を月に4回としているホステスが多いようです。
とはいえ、取り決めた同伴数にプラスして、高級クラブには月初と月末に「同伴強制日」という日を決めているお店もあり、この日は必ず同伴してお店に行かないとノルマが達成できていてもペナルティの対象になってしまいます。
さらに、最初に取り決めた同伴ノルマも達成できていないホステスは
- 「出勤調整」の対象となり出勤できる日数を減らされる
- ペナルティとして日給を減額される
ということもあり得るなど、厳しい措置を課せられることもあります。
しかし近年ではノルマがあることがプレッシャーやストレスになり、辞めてしまう女性が多くなっていることから「ノルマが無い」もしくは「ノルマがゆるい」お店も増えています。
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初心者でも稼ぐチャンスが多いのはキャバ嬢
高級クラブのホステスは、係(口座)のホステスになって1度売り上げを立てられるようになれば安定して高収入を手に入れられますが、水商売初心者でお客さんを持っていない女性がいきなりホステスとして稼ぐのはかなり難しいです。
その点、キャバクラであれば下記のように初心者向きと言えるでしょう。
- 若さが勝負(売り)になる部分が大きい
- 初心者でも自分の努力次第で稼ぐチャンスが多い
- 頑張りがすぐ収入に反映される
「将来を見据えて早い段階で高級クラブのホステスとして成長していきたい!」という意欲がある場合は別ですが、水商売初心者は稼ぐチャンスが多い&時給制の給与と各種インセンティブが多くあるキャバクラでキャバ嬢として働くのがおすすめです。
またキャバクラはフリー客という存在がいる以上、指名をもらえる機会が多いため、お客さんを楽しませる実力と、若く綺麗な容姿のどちらかさえ持っていれば、入店したてでも高い報酬を得ることが可能です。
しかしキャバ嬢は“若さ”も商品価値の一部となっているため、年齢が上がるにつれて指名が取りづらくなっていきます。
ですので「なんとなくダラダラキャバ嬢を続けていたら稼げなくなる日が来る」ということです。その点を考慮して計画的に働くと良いでしょう。
未経験者でもチャレンジしやすいキャバクラ!
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長く水商売を続けるならホステス
もし目先の稼ぎよりも下記のように考えているのであれば、ホステスを目指すことをおすすめします。
「水商売の世界で長く働いていきたい!」
「自分がママとなってお店を出したい!」
お客さんを持っていないヘルプのホステス時代は、思うように稼げず苦労することもありますが、お客さんに気に入ってもらって、他のお店に移籍しながらお客さんを増やしていくと稼ぎも安定することができます。
また、高級クラブでは大事な取引先への接待や社交場で利用されます。
そのためホステスは来店する名だたる企業の重役のお客さんに失礼がないよう下記を徹底して叩き込まれるため、女性としての価値が急激に上がります。
- 会話のテンポ
- 言葉遣い
- 細かい部分のテーブルマナー
- 一般常識や教養
高級クラブのホステスは、水商売経験者でなければ働き続けるのは難しい世界ではありますが、キャバクラと違い30歳を過ぎても現役でお客さんをつけることができますし、ノウハウを積んで40歳でお店を出すことも不可能ではありません。
水商売を長く続けるなら高級クラブ!
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若すぎるとホステスとして働くのは難しい?
相談者さん
19歳では高級クラブのホステスとして相手にされないのでしょうか?
将来のために多くの人と知り合いになったりマナーを身に付けたいとういうのが純粋な動機で高級クラブで働きたいと思っています。でも19歳の大学生では向いていないと思いますか?ホステスに適した年齢(年代)ってありますか?それと、このような動機の私ですが、水商売であるホステスではなく他にいい方法(バイト)を知っておられる方教えてください。
年齢が若いからといって高級クラブのホステスとして相手にされないということはありません。またホステスに適した年齢は特にありません。
ただし、客層からもわかるように一定の教養やマナーが備わっていないと厳しい部分があります。
「私はまだ若いので何もわかりません。全部教えてください。」というスタンスでは高級クラブでホステスを勤めるのはまだ早いと言えるでしょう。
そういった意味では、ある程度の人生経験をもつ年齢(20代後半以降)のほうが向いているといえるかもしれません。
もし19歳でホステスになるのであれば、日々自分から学ぶ姿勢を続けていかないとホステスとして活躍するのは厳しいです。大学生活と平行してホステスとして努力していけるかが重要です。
相談者さんのように
- 多くの人と知りたいになりたい(人脈を増やしたい)
- マナーを身につけたい
- でも若さゆえに相手にされるか不安感がある
と思うのであれば、最初は「キャバクラ」で働いてみてもいいでしょう。
19歳という若さがあれば、キャバクラで水商売の経験を詰んでから、高級クラブのホステスにチャレンジしてみるのでも遅くありませんよ。
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