銀座のホステスは楽に稼いでいるわけでは無い

「銀座のクラブで働くホステス」という言葉からは、銀座という土地の華やかさや高級感あるイメージから、誰でも高額の報酬を受け取れるのでは、というイメージを抱きやすいことでしょう。
特に、大手企業が多数オフィスを構える銀座では、毎夜経営者や役員といった富裕層の紳士たちが集い、銀座のホステスはただにこやかにお酒を飲むだけで高額のお金を稼げる、と想像する方も少なくはありません。
しかし、銀座のホステスは競争や厳格なルールなど、思い描くよりも何倍も厳しい世界です。

銀座のホステスに課せられる厳しいルール
銀座のホステスには、6つの厳しいルールが課せられています。
- ヘアセットを怠らない
- 「新調日」という義務
- 黒いドレスNG
- 報・連・相の徹底
- 「強制日」の存在
- 「お酒が飲めない」は論外
クラブによって少しの違いはありますが、どの銀座のホステスもこのような厳しい6つのルールを守って営業をしています。
銀座ホステスとして働くにあたって、上記のルールは最低限守らなくてはいけないルールであると言えるでしょう。
また銀座ホステスの世界には、厳しい縦社会が待ち受けています。
1人だけ浮いた格好をしている、決められたルールが守れないなど「きちんと」していないと、ホステスとして雇ってくださっているお店のママや、お仕事を教えてくださる先輩ホステスさん達から嫌われてしまいます。
決められたルールをしっかり守れる人は
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1. ヘアセットは必須

銀座のホステスとして働くにあたって、髪がだらしないホステスはやる気がないと見なされ「本日は出勤されなくて結構です」と帰されることもあります。
またヘアセット代は自腹で毎夜お願いするため、あまり稼ぐことができていない銀座ホステスだと、ヘアセット代だけでお給料がなくなるということも珍しくありません。
料金はドレス向けのカールヘアが1,000円〜1,500円、和装向けの夜会まきが3,500円〜5,000円と差があり、さらに美容師の腕も、銀座の美容院がわからないうちはほとんど博打です。

人気のある美容室だと、ヘアセットだけで2時間待ちということも十分あり得るので、時間に余裕をもっておきましょう。
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2. “新調日”という義務付けられた日が存在する

銀座ホステスの世界には、買ったばかりの新品のドレス・お着物を着ることを義務付けられた「新調日」というシステムが存在します。
【新調日のメリット】
・お客さんを呼ぶ口実になる
・自分が輝くためのチャンス
・先輩ホステスとは被らないように
銀座ほか高級ホステス以外には馴染みのない文化ですが、「本日新調日は刺激的な衣装です」といった余白のある文言でお客さんを誘えるなど、メリットの多い新調日。
しかし、銀座ホステスは自分らしさよりお客さん、そして「お姉さん」と呼ばれる先輩ホステスさんを立ててこそ。
お客さんの好みを害さない格好や、お姉さんとの「ダブり」を極力避けられるようなドレス選びが必須です。
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3. 銀座のクラブで黒いドレスを着用するのは禁止

六本木などの他エリアではあまり馴染みのない文化のようですが、銀座ホステスの世界では「黒」という色は歓迎されていません。
理由としては以下の通りです。
- 黒は葬式のようで華やかでない
- 大勢のホステスが黒を着るとお店全体が暗くなる
- 銀座のクラブによっては黒に見えるダークカラーもNG
黒に近いネイビーやこげ茶、ダークグレーなどの色味も禁止されているクラブも少なくありません。

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4. 報・連・相を徹底している

銀座ホステスでは「係」と呼ばれる特定のお客さん担当のホステスに、以下の理由からお客さんのことを逐一『報(報告)・連(連絡)・相(相談)』しなくてはいけません。
- お客さんの横取りなどを起こさないため
- 係のお客さんの細かな好みを相談する
- 係のお客さんから頂いたものは些細なものでも連絡
銀座ホステスの世界では、係が休みの日に担当されているお客さんがいらっしゃった時、代理のホステスが接客することもあります。
その時、係にお客様の様子や頂き物などを逐一報告、またお客さんが好むもの、お嫌いなものを相談して把握できていないと、係のお客様を離れさせてしまう結果になりかねません。
さらに係に報告をせず、お客さんを横取りしてしまうなどのトラブルが起こる可能性や、そのつもりがなくても係に誤解されてしまうこともありますので、報・連・相は徹底しましょう。
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5.「強制日」がある

銀座ホステスの指す「強制日」とは、お客さんと必ず同伴やご来店を約束しなければいけない日のことです。
客足が遠のく週はじめ、月曜日〜火曜日に行われることが多く、銀座のホステスたちはこぞってお客様を呼び込むのに必死になります。
銀座のホステスは、強制日にご来店や同伴ができなかった時はお給料から罰金としていくらかのペナルティが課せられます。
とはいえ、最近の銀座では「1ヶ月に何件同伴したらクリア」など、長期的なノルマや厳しすぎない条件のクラブが多くなっているようです。
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6.”お酒が飲めない”は通用しない

銀座ホステスという華やかで洗練された仕事のイメージとは裏腹に、その実態は以下のような体育会系のきらいがあります。
- 飲めない子は「仕事ができない子」
- ヘルプの仕事は「同伴・会話・飲む」
- 銀座ホステスは、裏で吐いてまた飲む
銀座のホステスは、最初は「ヘルプ」という下積みから誰しも入店しますが、ヘルプはよく飲み、お客さんのボトルを開けることが主なお仕事です。
お酒に弱いホステスは、お客さんのボトルを開けて売り上げに貢献することができないので、体質とはいえ「仕事ができない子」と見做されてしまいます。
またどの銀座ホステスのスタート地点でもあるヘルプのお仕事は、同伴を確保し、会話で盛り上げ、お客さんとよく飲むことです。
このどれかが1つでも欠けるとお客さんも楽しむことができないため、銀座ホステスとして成長することは難しいといえます。

銀座ホステスのヘルプはお客さんのボトルを開けて売り上げを伸ばすことが最初するべきことのため、客席にいるときは上品に、しかし強かに飲み、裏で吐いて戻ってくる、ということを日常的に繰り返している人も多いです。


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高級クラブで働くコツは『愛され上手』になること

銀座ホステスの世界は、お店を取り仕切るママや売り上げホステス、懇意にしてくださっているそれぞれの係のお客さんなど、礼儀を尽くさなくてはいけない人々が多く、華やかさとは反対に意外と上下関係の厳しい世界です。
また銀座ホステスとして働くには、「清く正しく美しく」という精神と、お客さんのみならず、銀座という厳格な街で長く君臨する、先輩ホステスやママに気に入られる愛嬌も大切になってきます。
可愛がられることで、売り上げホステスの同伴に連れて行ってもらえることも多くなったり、銀座ホステスとしてのテクニックも盗んで学ぶことができます。
面倒を見てもらい、銀座ホステスとして輝くためにも愛嬌はしっかりと身につけておきましょう。
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