「クラブのヘルプはキャバクラのヘルプと同じ仕事？」
「高級クラブのヘルプのお給料って、どれくらいもらえるの？」
これから初めて高級クラブのホステスとして働くなら、素朴な疑問は前もって解消しておきましょう。
今回の記事では、
・ヘルプのホステスの役割
・ヘルプのホステスの給料システム
・日給が上がる条件
・ヘルプのホステスから係になる方法
などを整理してまとめました。あなたの疑問をスッキリ解消できたら嬉しいです！
高級クラブのヘルプのホステスとは？
高級クラブには、自分が担当をするお客さんを抱えていて売り上げがだせる「係(売上ホステス)」と一人もお客さんを抱えておらず、売り上げが0円の「ヘルプのホステス(ゼロヘルプ)」がいます。
ヘルプのホステスは“呼べるお客さんがいない状態のホステスを指す”ため、必然的に下記の場合もヘルプのホステス(ゼロヘルプ)に該当します。
- 未経験で高級クラブに入店した場合
- 経験者でも高級クラブに入店した時点で呼べるお客さんがいない場合
高級クラブ独自の制度である「永久指名」がある以上、ヘルプのホステスはどんなに頑張っても係になる事はほぼありません。
ヘルプのホステスは、あくまでもママや係のホステスの売上をサポートするのが仕事なので、“自分が頑張ったのに、自分の収入に反映されないこと”が不公平に感じることもあるでしょう。
しかし、今後ホステス一本で頑張って行こうと決意しているのであれば、ヘルプでいる間は将来的に係のホステスになるため基盤づくり、経験を積むための有益な時間だとポジティブに捉えるマインドが必要です。
ヘルプのホステスが、係のホステスになる方法は記事の後半で解説いたします。
一方、ヘルプのホステスには、係のホステスのように『お客さんをお店にたくさん呼ばないといけないプレッシャー』や『売掛金回収の心配』などが無いため、学生や副業の女性のバイトとして人気が高いことも事実です。
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ヘルプのホステスの役割
ヘルプホステスの役割は、9割が係ホステスのフォローです。
売れっ子の係になると、同じ日に数組のお客さんが来店するケースが珍しくありません。でも、係の体はひとつですから、順番にお客さんのテーブルを回ることになります。
すると、どうしても「指名ホステスを待っている状態」のお客さんが出てきます。お店としてはこの間、お客さんを退屈させて気分を害するわけにいきません。そこでヘルプの出番です。
ヘルプホステスは係が席に来るまで、待っているお客さんを会話で楽しませて時間をつなぎます。また、係とお客さんの席について場を盛り上げたり、ボトルを減らす手伝いをしたり、お客さんに連れがいる場合は係の接客をサポートをすることも。
係のお客さんと勝手に連絡先の交換・同伴・アフターをするのは原則タブーとされています。ただし、ヘルプと係が連携を取っているならOK！
例えば、係が「あのお客さんとは2人きりになりたくない」と感じているアフターに、ヘルプも一緒に付き合うのはよくあるパターンです。
ヘルプホステスの役割は9割が係のサポート、残り1割はごく少ない回数の同伴ノルマをこなすことですが、普段サポートしている係が自分のお客さんを見つくろって同伴させてくれます。
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係のホステスはヘルプを一切しないの？
係のホステスは絶対にヘルプ業務をしないのかというとそうでもありません。自分のお客さんが来店しないときは、他の係のサポートに回ることは日常茶飯事です。
マンツーマンの接客を基本とするキャバクラと違い、ママを含めた在籍女性全員でお客さんをおもてなしするのが高級クラブ。
お互いがヘルプしあうことで、各自の売上、ひいては店全体の売上を伸ばすチームプレイこそが、正しいクラブの営業スタイルとされています。
老舗の常連には店のお客さん(ママが係になっているお客さん)も多いですから、「自分の売上にならないし」「私はヘルプホステスじゃないから」という理由は通りません。
ただ、現実問題として係のホステス同士はライバル関係です。本音を言えば、「他人のお客さんに接客してないで、自分のお客さんに営業しなきゃ！」という気持ちは常にあるでしょう。
意外かもしれませんが、高級クラブのママもヘルプの業務はするんですよ！
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係のホステスに可愛がられるヘルプのホステスとは？
ヘルプホステスと係のホステスは持ちつ持たれつです。
係はヘルプの存在が無いと、複数のお客さんを上手にさばけなくなってしまうため、可愛がっているお気に入りのヘルプを抱えています。
一方、ヘルプにとって係に気に入られるメリットは下記のとおりです。
| 優先的に席に呼ばれる | ヘルプがどこの席につくのかは、着け回しをする黒服と係が相談して決められます。 係は大切な自分のお客さんですから、当然お気に入りのヘルプを呼びます。 |
| 同伴ノルマに協力してくれる | 自分のお客さんを持っていないヘルプが自力で同伴ノルマを達成することは難しいです。 しかし、可愛がってくれる係は同伴してくれるお客さんを紹介してくれます。 |
| 係のホステスになる可能性が高まる | 係が他の店へ移籍したり水商売を引退する場合、それまで可愛がっていたヘルプをお客さんの引継ぎに指名することがよくあります。 |
可愛がられるヘルプホステスには、「明るく素直で一生懸命がんばっている子」といった万人に好かれるキャラクターだけでなく、抜け目ない賢さも必要とされます。
特に大切なのは係への報連相(ほうれんそう)。
お客さんから「気にしなくていい」「係には内緒にして」と言われても、報告・連絡・相談を怠ってはいけません。個人的に言い寄られた場合も必ず報告しましょう。
係のお客さんに同伴してもらったら、後日お礼の電話やメール、小さなプレゼントをすることも忘れないでください。これを忘れると係の顔をつぶすことになります！ 係
を立てるためには、誘われたらアフターに付き合うフットワークの軽さも大事。
最後に重視されるのは協調性です。個性が違う係のホステス、それぞれのお客さん、その連れのお客さん、ママのお客さん、オールマイティーに対応できる子がみんなの潤滑油として可愛がられるのです。
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ヘルプのホステスのタイムスケジュール
ここからは優秀なヘルプホステスがどのような毎日を送っているのか、おおよそのタイムスケジュールを紹介します。
前日、来店してくれたお客さんへフォロー
お客さんとのコミュニュケーションは欠かせないので、たっぷりと時間をかける
空き時間がある場合は、スポーツジム・エステ・着付け教室・ペットサロン・日経新聞でニュースをチェックなどを行い自分磨きをします。
18時までにすべての身支度を終わらせる
デキるホステスのポイントは、出勤前の待機時間です。
その日に同伴の予定が無くても、急な誘いにすぐ対応できるよう、18時にはすべての身支度を整えてカフェなどで待機しておきます。
「急に食事に誘っても、あの子なら付き合ってくれる」「あの子なら待たされない」というイメージがお客さんに定着すれば、時間が空いたときに声をかけられる回数が増えます。
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ヘルプのホステスの給料は日給＋α
ヘルプのお給料はどのような仕組みになっているのでしょうか？
まず、お客さんが飲み食いした分は係のホステスの売り上げになるため、ヘルプのホステスは日給制の固定給です。
日給の金額は勤務経験や働く期間、本人の能力が考慮されて25,000円～35,000円程度になることが多いでしょう。上限は40,000円くらいです。
また、ヘルプにも同伴ノルマがありますが、同伴バックはありません。その代わり、ノルマをクリアした上で同伴をがんばると、回数に応じた賞与が日給にプラスされます。
賞与の金額はお店によりますが、ノルマより1～2回多ければ10,000円、5回多ければ30,000円などが日給にプラスされます。さらに、不定期なお小遣いとして、イベント時のシャンパンバックやお客さんからのチップがあります。
■給料から必要経費がマイナスされる
日給と賞与からは、必要経費がマイナスされます。高級クラブの看板を背負うホステスにとって、ワンランク上の美しさをキープするためのヘアメイク代や衣装代、お客さんへのプレゼント代、タクシー代などは必要経費です。
ちなみに、経費にヘルプと係の差はありません。
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ヘルプのホステスが給料をあげるには？
ヘルプ のホステスの給料は、日々の店への貢献度で評価されます。ヘルプがいないと、係のホステスは思う存分に営業活動ができません。
つまり、店の経営が成り立ちませんから、ママはがんばっているヘルプの日給を積極的に上げてくれます。
ママが評価の対象とすることと、店への貢献度は以下の通り。貢献度が高いものを多くこなすほど評価されるという仕組みですね。
| 評価対象 | 貢献度 |
|---|---|
| 同伴ノルマをこなしている | |
| 出勤日数が多い | |
| お客さんからの「リクエスト」が多い | |
| お客さんへの営業活動 |
リクエストとは、キャバクラの場内指名に似た高級クラブ特有のシステムです。お客さんが特定の子を気に入ることで来店頻度や売上が上がると、ママはその子へのリクエストとして評価します。
場内指名と違い、リクエストにはバックがありませんが、その子は席につく機会を増やしてもらえたり、日給の金額をアップしてもらえます。
係のホステスにとっても、リクエストが多いヘルプのホステスは大歓迎！ その子の人気が自分の売上に直結するからです。
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ヘルプのホステスが係(売上)になる方法
相談者さん
夜職初で、銀座のクラブにおいてヘルプからかかりになるときはだいたいお店を移籍するのでしょうか？
係のお姉さんのお客様を譲り受けることもありますが、お姉様とお客様に気に入られて
お客様を譲り受けるかたちでしょうか？
その繰り返しでお客様を増やすかんじですか？
高級クラブは「一見さんお断り」が普通ですから、完全にフリーな立場のお客さんは、ほぼ来店しません。つまり、店に来るのはみんな誰かのお客さんです。
では、ヘルプが自分のお客さんを獲得するにはどうしたらよいのでしょうか？ 方法は3つあります。
1. 係の決まっていないお客さんをつかむ、引き継ぐ
男性スタッフの友人知人を自分のお客さんにする。移籍・引退したホステスのお客さんを引き継ぐ。時間はかかりますが堅実な方法です。
2. 自分のお客さんの連れに営業して「枝」を増やす
自分が係のお客さんの友人や接待で連れてきた人を「枝」といいます。ただし、少なくとも1人は、係を担当するお客さんがいることが前提です。
3. お店を移籍してお客さんを増やす
他の係やママのお客さんを移籍先に呼べば、自分のお客さんになります。
この方法を選ぶホステスが多いのですが、実はハードルの高い行為なのを知っておきましょう。「お店を移籍すれば係になれる！」と簡単に思いがちですが、以下の点に注意してください。
- 相当気に入られていないと、お客さんは移籍先にまで来てくれない。
- お客さんにとって、移籍先は馴染みの店かもしれない。その場合はすでに係のホステスがいる。
- お客さんが移籍先の雰囲気を気に入らないかもしれない。
お店を変えて係のホステスになる！
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ヘルプからホステス人生をスタートさせよう！
有名な高級クラブのママも、売れっ子のナンバーワンホステスも、最初はヘルプとして下積みの期間を経験しています。
キャバクラやラウンジの方が日銭を稼げるのに、どうして彼女たちはがんばっても自分の売上にならないヘルプホステスを続けたのでしょうか？
答えは、高級クラブには将来性があるからです。
年を取っても若い子にお客さんを奪われることがないので40、50代になっても長く働けますし、ママになるという選択肢もあります。女性が高収入で安定した人生を送るにはぴったりですね。
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