キャバクラなど夜のお店で働く人の中には「タバコが大好き!」、「お客さんがタバコを吸っていると自分も吸いたくなっちゃう!」という人も多いのではないでしょうか。
そんな時気になるのが、
「お客さんの前でタバコを吸うのはあり?」
「お店の中でタバコが吸いたいときはどうすればいいの?」
ではないでしょうか?
この記事では、夜職全体(特にキャバ嬢)のタバコ事情についてをまとめました。タバコのマナーや、電子タバコなら店内で吸ってもいいのかについても解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
キャバ嬢が接客中にタバコを吸うのは禁止しているお店が多い

相談者さん
キャバ嬢は接客中にタバコを吸いますか?
現在では、基本的にお客さんを接客している間は、スタッフの喫煙は禁止にしているお店が多いです。高級店などは特にその点を徹底した教育をしています。
喫煙をしているお客さんに「(自分も)タバコを吸ってもいいですか?」と聞いて、許可されれば吸う、というのが一昔前の基本ルールでしたが、現在は事情が変わっています。
タバコ嫌いのお客さん(非喫煙者)の前で勝手にタバコを吸う行為は失礼にあたります。それだけでチェンジを求められても文句は言えません。
タバコを吸わないとわかっているお客さん(グループ含む)についたときは、「吸っていいか」の質問すら、マナー的にはNGだと言えるでしょう。
普段からタバコを吸う人が忘れがちな事実として、タバコの匂いは非喫煙者にとって不快な匂いである上に、タバコの匂いは洋服や髪の毛につきやすいということを理解しておくべきです。
地域密着型のスナックで、ママがタバコを吸いながら接客をしていたりと、ルールやマナー意識が緩いお店があるのも事実ですが、現在は基本的に喫煙者に向けられる目は厳しい時代です。

お客さんに「吸ってもいいか」と聞くことはもちろん、バックヤードなど吸える場所で吸ったとしても、匂いなどには十分に気をつけるべきです。
タバコ吸えなくても全然問題なし!
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お客さんに「タバコ吸っていいよ」と言われた場合

お客さんのほうからタバコを勧められたときは、タバコを吸うこと自体は問題にはなりません。ただし
- タバコの種類
- 灰皿のマナー
の2点には注意しましょう。
タバコの種類でマナー的に問題ないのは?

相談者さん
キャバ嬢またはお客様に質問です。キャバで、お客様がタバコ吸っていいよって言われた時女の子はみんなアイコスを吸います。私は紙タバコで気まずくなるのですが、どちらが良いのでしょうか?
タバコには電子タバコ・加熱式タバコ・紙タバコなど複数の種類がありますよね。
お客さんに「タバコ吸っていいよ」と言われた場合、お客さんがどのタイプのタバコを吸うのかによって対応が決まります。
基本的に、女の子側はどの種類のタバコを吸っても失礼にはあたりません。お客さんがNGを出さない限り、普段から自分が吸っている種類・銘柄を取り出して吸ってOKです。
女の子側も加熱式なら失礼なく吸えます。電子タバコもお客さんが苦手なフレーバーでなければたいていはOKです。ただし、紙タバコを吸うのは避けたほうがよいでしょう。
女の子側も電子タバコなら問題ありません。加熱式もあまり気にされることはありませんが、お伺いをたてるほうが無難です。紙タバコは基本的にNGです。
この場合は、自分のタバコの種類や銘柄を伝えて、個別にお伺いを立てるしかありません。何でもOKという人もいますが、たとえOKと言われても煙も匂いも強い紙タバコは避けておくべきです。
参考のために、紙タバコ・加熱式タバコ・電子タバコの違いや特徴について、簡単にまとめておきます。非喫煙者だったとしても知識として違いくらいは覚えておくと役立ちますよ!
種別 | 説明 | 代表的な銘柄・商品名 |
---|---|---|
紙タバコ | ・タバコ葉に火をつけて吸う、従来のタバコ ・タール・ニコチンを多く含み、匂いも強い ・煙にも有害物質が含まれる ・受動喫煙禁止など、さまざまな法規制の対象になる | セブンスター ハイライト ピース マルボロetc |
加熱式タバコ | ・タバコ葉を加熱し、気化したタバコ成分を吸う ・紙タバコに近い吸いごたえだが、煙や有害物質は比較的少ない ・加熱式タバコ独特の匂いはある ・紙タバコとほぼ同等の規制を受ける | アイコス・シリーズ ブルーム・シリーズ グロー・シリーズetc |
電子タバコ(べイプ) | ・専用リキッドで香りをつけた水蒸気を吸う ・ニコチンやタールは含まれない ・フレーバーがいろいろあるが、いわゆるタバコの匂いではない ・厳密にはタバコではない、タバコ税もかからず、規制の対象外 | ドクタースティックイーグル スモークドクタービタアルファetc |

厳密に言うとシガー(葉巻)もタバコの仲間ですが、他のタバコに比べて利用者数は少ないので、ここでの説明は省略します。


お客さんが使っている灰皿を一緒に使ってもいいの?

相談者さん
キャバクラでお客様の灰皿は1.2本で交換ですが、キャバ嬢が自分でタバコを吸うのにはどうするのでしょうか?お客様とは別の新しい灰皿を使用しますか?
お客さんに「タバコ吸っていいよ」と言われた時点で「灰皿もご一緒してもいいですか?」とひとことお伺いを立てるのがベストです。
「どうぞ」と言われたなら、同じ灰皿を使って問題ありませんし、灰皿を仲良く共有することでお客さんとの距離を近づけることもできます。もし「別のを使いなよ」と言われた場合は、新しく別の灰皿を出して使いましょう。
キャバクラでの灰皿交換のタイミングは早め(1~2本)が基本です。
2人で同じ灰皿を使っていると、交換ペースがさらに早くなるので注意しましょう。

灰皿のマナーは、ここで紹介した方法が基本となりますが、お店によって交換のタイミング・手順やルールが多少違うこともあります。マナーが心配な場合はお店のボーイや先輩に確認しておくとよいですよ。
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タバコの匂いが苦手な人はキャバ嬢になれない?

相談者さん
キャバクラに詳しい方に質問です。タバコ嫌いでもキャバ嬢になれますか?タバコの匂いが無理です。室内はタバコの匂いで充満してますか?
結論から言えば、キャバ嬢になることとタバコの好き嫌いは関係なく、誰でもキャバ嬢になることはできます。
もちろん、もしあなたがキャバ嬢になったとして、お仕事を順調に続けていけるかどうかは、タバコ嫌いの程度によります。
相談者さんの「タバコの匂いが無理」という表現には幅があると思いますが「わずかな匂いでも気分が悪くなる、吐き気がするほど無理」であれば、キャバ嬢だけでなく水商売のどのジャンルの職場でも仕事を続けていくのはかなり厳しいかも知れません。
タバコの匂いというのは服や髪の毛に残りやすいものです。たとえ禁煙のお店であったとしても、外で吸ってきたとか、他の店で匂いがついたといった理由でタバコの匂いがするお客さんは必ずいます。
それだけの理由で指名や接客をすべてお断りするのは、現実的ではありません。
夜の世界ですから「酔ってる人はNG」「お酒の匂いは無理!」と言っているのと同じレベルで「タバコの匂いは絶対無理」な場合は仕事に影響してしまうでしょう。
パチンコ店などと同様に、かつてはタバコの煙で充満しているキャバクラもありましたが、最近は換気装置の性能アップや法律上の問題で、クリーンな空気、室内禁煙といったお店が増えています。
- 多少であれば我慢できる
- 目の前で吸われるのでなければOK
といった程度のタバコ嫌いなら、お仕事にはあまり影響を与えずにやっていけるかもしれません。


一度体入をしてみて「タバコの匂い」が大丈夫か確認してみよう!
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完全禁煙のキャバクラやガールズバーはほとんど無い

相談者さん
完全禁煙のキャバクラやガールズバーって存在しますか?
完全禁煙のキャバクラやガールズバーは、まだあまり存在していません。
キャバクラやガールズバーは飲食店として届け出ている場合が多いため、国の定めた改正健康増進法や東京都などが定める受動喫煙防止条例の規制を受け、屋内禁煙とするか喫煙スペースを分ける義務があります。
しかし夜のお店は大人の社交場でもあり、アルコールと同様にタバコを完全に排除するのは難しいようです。
規模の小さい店舗は規制の対象外であることや、いくつかの抜け道も存在するので、まだ「完全禁煙」に踏み切っている店は少数派なのが現実です。
ただし、今後は取り締まりも厳しくなり、規制も強化される可能性があるので「禁煙」と「分煙」のルール作りは、キャバクラなど夜のお店でも徐々に進められていくと思われます。
また、店内を「喫煙可能」にしてしまうと20歳未満の客や従業員が立ち入れなくなるため、若い女の子をスタッフとして雇いたいキャバクラやガールズバーについては「禁煙」、「分煙」のお店がこれから増えていくことも予想されます。
ですので、今後「完全禁煙」のお店が増えてくる可能性はおおいにあります。
ただし、禁煙となっているお店でも、お客さんが他の喫煙所や屋外でタバコを吸ってから入店することや、規制の影響を受けない電子タバコを吸うことは可能ですので、夜のお店からタバコの匂いが消えるのは、まだもう少し先の話になるでしょう。
タバコが苦手な場合は禁煙のお店で働こう!
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アイコスなどの電子タバコは『受動喫煙防止条例』の違反になる?

電子タバコは専用リキッドを加熱して、香りのついた水蒸気を吸うものです。
これは法律上はタバコではなく「タバコ類似品」に分類されるため規制の対象ではありません。つまり、電子タバコは法律上はどこで吸ってもOKということになります。
ただし、他人からは喫煙しているようにも見えるため、マナー上の問題から電子タバコも禁煙ゾーンでは吸わない人が多いようです。
業界も20歳未満には販売しないなどの自主規制やマナー向上を推進しています。法律上の規制を受ける「加熱式タバコ」と商品の外見が似ているものもあるので、なかなか難しい問題ですね。

