キャバクラでは、特定のキャストに対して皮肉の意味を込めて「お茶ひき」や「おちゃっぴき」という言葉が使われることがあります。
キャストとして働き始めた方や水商売の世界で働くことを検討している方の中には、その言葉の意味がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キャバクラにおける「お茶を引く(おちゃっぴき)」という言葉の意味について詳しく解説していきます。
お茶ひきの定義だけでなく、お茶ひきになってしまう理由や具体的な対処法についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
キャバクラのお茶ひき(おちゃっぴき)とは?

相談者さん
『お茶引く』って、どういう意味ですか?
また似たカテゴリーの用語があれば教えてください。
お茶を引くとは、『暇で手の空いている人』を指す言葉です。
元々は暇な遊女に対して用いられていた言葉で、お客さんがつかず、やることのない暇な遊女がお茶を挽く仕事をさせられていたことからちょっとした皮肉の意味を込めて使われるようになりました。
遊女に対して使われていた言葉ということもあってキャバクラなどの水商売の世界で使われることが多く、現在は下記の場合を指す言葉として用いられています。
- 自分を指名してくれるお客さんがいない
- 自分がお店に呼べるお客さんがいない


キャバクラで指名があれば「お茶ひき」とは言われない?

相談者さん
キャバクラでのお茶を引くとはその日指名0のことですよね。
では場内指名があったらお茶っぴきではないのでしょうか?教えて下さい
キャバクラでは場内指名であっても“指名”が入れば「お茶引き(おちゃっぴき)」と言われることはありません。
キャバクラの場内指名は偶発的な要素が強いため、軽く見られてしまいがちですが、指名であることには変わりありません。

一方、場内指名すら入らない状態が続くと、お店の売り上げに貢献することができないため「あの人いつもお茶引いてるよね」と周囲から皮肉を言われるようになります。

水商売では、お茶引き(おちゃっぴき)の状態を脱することが一人前のキャバ嬢としての第一歩だとされています。
キャバクラでおちゃっぴきの経験があるキャバ嬢は多い?

相談者さん
夜職の人で、お茶を引いた方は、居ますか??
初めて、3日目の今日
お茶を引くかもしれないです…
12:00~18:00までなんですが
予約が入る気配が無いです…
同じような経験した方が居ましたらお願いします
おちゃっぴきの状態ではお店の売上に貢献することができないため、「お茶を引く=悪いこと」として捉えられる傾向にあります。ただ、お茶引き(おちゃっぴき)は決して珍しいことではありません。
新人キャバ嬢の頃は指名が入らないことの方が多いので、お茶を引いた経験があるキャストがほとんどです。そのため、新人であればお茶を引くことになったとしてもそこまで心配する必要はありません。
ただ、お茶引き(おちゃっぴき)の状態が長く続くと、肩身が狭い思いをしてしまうことになるので一日も早くその状態を脱しなくてはなりません。
キャバクラでお茶引き(おちゃっぴき)になる理由と対処法
お茶引き(おちゃっぴき)の状態を抜け出すには、指名が入らない理由と、それぞれの理由に対する対処法を把握しておくことが大切です。
ここからは、お茶を引く主な理由と具体的な対処法について解説していきます。
入店したばかりでお客さんに知られていない
キャバ嬢が最もお茶引き(おちゃっぴき)の状態になりやすいのが入店したての新人の頃です。
入店したばかりの頃はお客さんに名前や顔が知られていないため、最初から本指名が入ることはほぼありません。場内指名が入ればいいほうと言えるでしょう。
対処法
指名数を増やすには、フリーのお客さんに積極的にアプローチして名前や顔を売る必要があります。
- 外見を磨く
- コミュニケーション能力を磨く
- 接客術を身につける
など、お客さんから指名してもらえるようになるためにできることはたくさんあります。
キャバクラに来るお客さんは「かわいい子・綺麗な子とお酒を飲みたい」と考えている方が多いので、脱毛をしたり、エステに通ったりメイク術を身につけて外見を磨けば自然と指名が入るようになります。

継続して指名してもらうためには外見だけでは不十分ですが、外見を磨いていれば初見のお客さんやフリーのお客さんからの指名は獲得できるはずです。
場内指名やヘルプでついたお客さんから本指名してもらったり、継続して指名してもらうには、コミュニケーション能力や接客術が必要になります。
「喋っていておもしろいな」、「この子気が利くな」と思ってもらうことができれば自然と本指名や継続指名につながっていくはずなので、接客術を磨きお茶引き(おちゃっぴき)を卒業しましょう。



お店の集客力が乏しく新しいお客さんが入ってこない
お茶引き(おちゃっぴき)になるかどうかはお店の集客力にも大きく左右されます。
お店の集客力が乏しく、常連ばかりで新規客やフリーのお客さんがほとんど入ってこない場合、新しく働き始めたキャバ嬢が指名される可能性はかなり低くなります。
常連のお客さんはお気に入りのキャストが決まっているため、新人は初見のお客さんやフリーのお客さんを狙うしかありません。
仮に初見のお客さんやフリーのお客さんが入ってきたとしても、指名の奪い合いになるので指名を獲得できる可能性は低くなります。
そんなキャバクラに入店してしまうと、お茶ひきの状態が続き、その後も稼げない可能性が高くなるので、あまりにもひどい場合はお店を移ることも検討するべきです。
これまでお茶引きの状態が続いていたキャバ嬢が、「お店を移った途端に指名が入るようになった」というケースは少なくありません。
対処法
集客力は店舗によって大きく異なるので、しばらく働いてみて指名につながるチャンスが少ないと感じられるようであればお店を移ることも検討してみてください。
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黒服がヘルプ席やフリーのお客さんにつけてくれない
キャバクラの中には、黒服と言われる男性従業員が特定のキャストをえこひいきしているような店舗もあります。
その場合、特定のキャストばかりをヘルプ席やフリーのお客さんにつけるため、それ以外のキャストはお客さんに自分をアピールできる機会がなかなか巡ってきません。

アピールする機会が巡ってこないと指名を獲得することができず、お茶引きになる可能性も高くなります。
黒服に交渉してテーブルに付けてもらえるようにしましょう。また、その場合は普段から黒服と良好な関係を築いておくことも大切です。
良好な関係を築けるよう努力していれば、よりチャンスをもらえやすくなります。
対処法
特定のキャストに対するえこひいきが極端なキャバクラだと今後もチャンスをもらえない可能性が高いので、その場合は無理にそのキャバクラで頑張ろうとするのではなく、お店を移ることも検討するようにしましょう。
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キャバクラの閑散期はお茶を引く可能性が高くなる
キャバクラにも閑散期と繁忙期があり、閑散期はお客さんの入りが悪くなるため、どうしてもお茶を引く機会が増えます。
キャバクラの閑散期は飲食業界の閑散期と同じ2月と8月です。
12月と1月はクリスマスや年末年始などイベントが多く出費がかさむため、2月はどうしてもキャバクラに遊びに来るお客さんが減ります。
また、8月は夏休みで地元に帰省したり旅行に出かけるお客さんが多くなるので、キャバクラに遊びに来るお客さんが少なくなります。
これらの時期にお茶を引くのは仕方のないことで、人気のキャストがお茶引きになることも珍しくありません。
閑散期にお茶引きになることを気にしすぎていてもしょうがないので、外見やコミュニケーション能力を磨くなど、閑散期の間にできることをやっておくようにしましょう。
対処法
お客さんと連絡を取り合い、来店や指名の約束を取り付けるなどの営業活動も忘れずに行うようにしてください。

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まとめ
水商売の世界でよく使われる「お茶を引く」という用語について詳しく紹介してきました。
「お茶を引く」という言葉は、指名の入らない暇なキャストに対して用いられる皮肉を込めた嫌な言葉です。お茶引き(おちゃっぴき)の状態が続くとまともに稼ぐことができず、店舗によってはクビにされる可能性もあります。
そうならないようには、より魅力的なキャストになるための努力や店舗スタッフとの良好な関係の構築が必須なので、ぜひ意識しながら働いてみてください。

