これからキャバクラで働きたいと考える女の子にとって気になるのがお客さんとの同伴についてです。
言葉だけは聞いたことがある「同伴制度」。何となくイメージは湧くけど実際には何をすれば良いのか気になる女の子も少なくありません。
お客さんとの同伴は、上手く活用することができればより質の高いサービスの提供や、指名客の確保にも繋がることから積極的に行っていきたいものです。
一方で、先輩キャバ嬢の中には同伴中にお客さんからラブホテルやセックスの誘いを断り切れず受け入れてしまい、結果的に後悔してしまったという女の子も少なくはありません。自身の身を守るためにもしっかりとした知識を身に付けることが大切です。
そこで今回は、初めてキャバクラで働く女の子に向けて、
・同伴とは何なのか
・どんなメリットがあるのか
・同伴する時はどんな服装で行けば良いのか
・どうやってお客さんを同伴に誘うか
・万が一お客さんからホテルやセックスの誘いを受けた際にはどうすれば良いのか
を詳しく解説します。
キャバクラの同伴とは”営業時間前にお客さんと過ごして一緒に来店する”こと

相談者さん
キャバクラの同伴出勤とはどんなものですか?
時間とか、内容を教えて下さい。
キャバクラの同伴とは、キャバクラの営業時間前にお客さんと食事や買い物などのデートをし、その足でキャバ嬢と一緒に来店することを指します。
客入りが少ないとされる開店直後の時間帯に赤字を出さないため、効率良くお客さんに来店していただくために考えられたサービスのひとつです。
同伴では、以下の様なデート先が定番です。
- ご飯屋さん
- ショッピングモール
- 映画館
- 水族館
- ゴルフ
- 野球観戦
- 居酒屋・バー
また、同伴には「店前同伴」と「賭け同伴」の2つがあります。
店前同伴とは、キャバ嬢が働くお店の前やお店の近辺で合流し、その足で一緒に入店することです。
女の子としてはとても手軽な同伴制度であり、指名やバックの獲得もできる他、意中のキャバ嬢に気に入られたい・他の男性と差別化を図りたいと考えるお客さんにとっても人気の制度です。
一方、賭け同伴とは、店前同伴の約束をせずにお客さんとデートに行き、デート中にキャバクラへ同伴する流れを作ることです。
「賭け」や「チャレンジ」といわれるだけあり、お客さんがキャバクラまで足を運んでくれないことも珍しくはありません。
通常、同伴で過ごす時間は1〜2時間程度ですが、場合によっては明るい時間帯からお客さんと合流してデートを楽しんだ後にキャバクラに足を運ぶこともあります。
キャバクラで同伴する意味や目的とは?

キャバクラでお客さんと同伴する意味や目的には以下の様なものを挙げることができます。
それぞれについて解説します。
早い時間帯から勤務可能
開店直後はお客さんも少なく、お店側としては赤字を避けたいというのが本音です。
一方で、女の子としても早い時間帯から勤務すればその分、お客さんからの指名やドリンクバックなどを獲得できるチャンスが広がります。
同伴を通じて効率良くお客さんに来店していただくことで、お店と女の子の双方にメリットがあります。
確実に指名を取ることができる
お客さんと同伴出勤すれば、そのお客さんから確実に指名をいただくことができます。
キャバ嬢には指名本数の獲得ノルマも設けられていることがほとんどで、指名を獲得できるかどうかがお給料にも直結します。
バック制度がある
多くのキャバクラでは、同伴にもバック制度が設けられており、お客さんと同伴出勤した場合には歩合給として女の子のお給料に還元されます。
後述する様に、同伴のバック率や相場は比較的高く設定されていることが多いため、高収入を目指す女の子は積極的な獲得を目指しましょう。
お店から優遇されることがある
キャバ嬢には、同伴の獲得本数にもノルマが設けられていることがほとんどです。
お客さんと仲良くなることができる
キャバクラの外でデートすることで、お店ではできない話ができる、普段なかなか行けない高級店で食事ができるなど、お客さんとの親交を深めることができます。
お客さんと仲良くなることができれば、お店で過ごすひと時がワンランク上のものとなり、指名やドリンクバックなどの獲得にも繋げられるなど、様々なメリットがあります。
キャバクラの同伴システムと料金

相談者さん
キャバクラの同伴システムについて教えてください。キャスト側です。
例えば20時出勤で、22時まで同伴した場合、2時間分の時給は出るのでしょうか?
キャバクラの同伴システムやバックの相場は、以下の様になります。
・同伴料金の相場:2,000〜5,000円
・同伴バックの相場:1,500〜3,000円
同伴の場合にはセット料金+指名料金+同伴料金が必要となり、お店にとっても大きな売上を期待できることから、バックも割高に設定されることが多いです。
一方で、同伴中はお店で勤務している訳ではないため時給の発生対象にはなりません。
一般的に同伴は、1〜2時間程度で終わることが多いですが、たとえ数時間に渡りお客さんと同伴デートを過ごした場合でもバックとして受け取ることができる金額に変わりはありません。
そのため、早々に同伴を切り上げてお店に向かいたい、そもそも同伴自体を苦痛に感じてしまう女の子も多いというのが実情です。
キャバクラで同伴する時の服装は「私服」

相談者さん
キャバクラ店でキャバ嬢が同伴する際に来ている服装は、お店で来ている服装か、着替えて私服なのか、どちらなんでしょうか?
キャバクラで同伴する時の服装は、お店で着ているドレスではなく、「私服」が基本となります。
そのため、事前にお客さんの好みを把握しておくことや、デート先で足を運ぶお店に合わせたドレスコードを選ぶなど、TPOに合わせた着こなしを行うことが大切です。
もし同伴時に着る衣裳に悩むというのであれば、ワンピースがオススメです。
女性らしさをアピールできるカジュアルで可愛らしいものから、高級店にも足を運べるラグジュアリーなものなど様々なタイプを用意することができます。
お客さんからの同伴獲得に向けて数着種類の違うワンピースを揃えておくことが無難です。

あわせて、指輪、バック、カチューシャなどちょっとした小物やアクセサリーなども身に付ければ更にあなたの魅力を引き立てることができますよ。
キャバクラで同伴を誘う時

相談者さん
キャバクラ、同伴について。
皆さんは同伴を誘う時どう言ってますか?
ご飯に誘われたので、同伴して欲しい事をやんわり言うと営業だと思われ返事が返って来ない事が多々あります。
キャバクラでお客さんを同伴に誘う時はタイミングが非常に重要です。
同伴に誘おうとするお客さんはどの様な性格か、どの様な職業に就いているかなど、事前に把握しておくことで同伴獲得のチャンスを広げることができます。
以下は、お客さんを同伴に誘う際の考え方の一例です。
①ノリの良い未婚男性のAさん。メーカー勤務の30代で18時には退社。食事は外食を取ることが多い。
→仕事の終わる18時頃を狙って夕食のお誘い。繁華街近くの居酒屋で軽く食事とお酒を楽しみ、その足でお店へ同伴出勤。
②中小企業経営者のBさん。20時過ぎまで会社に残っていることが多い。前回来店した際に、近々大きな商談を控えていると話していた。
→18〜20時頃にLINEで同伴のお誘い。商談が上手く取りまとまったと聞いたので、是非お祝いをさせて欲しい旨を伝え、Bさん行きつけの和食屋で食事した後お店へ同伴出勤。
お客さんの性格や行動パターン、トーク中の会話などをヒントにすれば、何時頃に連絡をすれば良いか、どのタイミングであれば来店していただくことができるか戦略を立てることができます。
そのためには、日々メールやLINEなどのやり取りを通じてお客さんとの距離感を縮めること、来店された際にはきちんとお礼の連絡を伝えて次回の同伴の約束を取り決めるなど、マメな対応を心掛ける必要があります。
また、お客さんのタイプに合わせて甘えた言葉遣いかストレートなお誘いのどちらが響くのか把握しておくことも大切です。
基本的には、「同伴してくれませんか?」と直接誘うのではなく、自然な言葉で誘うことができるかどうかがポイントとなります。
「出勤前になるけど、◯◯さんがこないだ話していたBARに一緒に行ってみたいです!」
「◯◯さんと一緒に新宿のあのステーキ屋さんに行きたいな〜!」
一方で、ストレートなお誘いが欲しいというお客さんに対しては、以下の様に少々自虐的な誘い方をすると乗ってもらいやすい傾向にあります。
- 「お店の同伴ノルマがヤバくて◯◯さん助けて下さい!(泣)」
- 「◯◯たん!◯◯たんが今日私と同伴してくれないと今月の成績オワタ/(^O^)\人助けだと思って今日の夜お願いします!笑」
そして、売れっ子キャバ嬢の中にはお客さんの手帳に「◯◯日に私と同伴!」などと直接書き込んで大胆に同伴や指名の獲得をする女の子もいるなど、キャバクラでの同伴の誘い方は千差万別です。
あなたに合った方法で積極的な同伴獲得を目指してみてくださいね。
同伴でホテルやセックスに誘われた時の対応

相談者さん
キャバ嬢です。同伴でラブホなんてどうかな?ときかれたらなんて断りますか?
これは同伴2回目の誘いです。
1回目は普通にお食事してお店に行きました。
2回目はラブホ同伴です。どうすればいいですか?
質問者の女の子の様に、同伴中のお客さんからラブホテルやセックスの誘いを受けることも少なくありません。
指名や同伴をいただけるお客さんの手前、無下に断ってしまえば嫌われてしまうのではないか、関係が途切れてしまうのではないか、といった不安からお客さんの誘いを断り切れないという女の子もいます。
しかし、望まないセックスをしてしまえば自分自身を傷付けてしまうばかりでなく、
「枕営業をしてしまう軽いキャバ嬢」
「指名や同伴をチラつかせば簡単にヤれてしまう女」
などの噂が付きまとうこととなり、お店や他のお客さんからの信頼を失うことにも繋がります。
プロのキャバ嬢として活躍したいのであれば、お客さんからの誘いをやんわりと断り続ける対応力を身に付ける必要があります。
ここでは、同伴中のお客さんからラブホテルやセックスに誘われた際の断り方や対応、考え方について詳しく解説します。
断り文句を身に付ける

お客さんからラブホテルやセックスのお誘いを受けた際の断り文句を身に付けることで枕営業を避けることができます。具体的な断り文句としては次の様なものがあります。
①「私とですか〜?もっとお店に足を運んでくれたら考えちゃうかなぁ〜?(笑)」
同伴中にセックスしたいという下心をアピールするお客さんに対しては、自分としたいならもっとお金を使って欲しい旨を笑顔で伝えましょう。
接客業のプロとして働くキャバ嬢と本気で関係を築きたいのであれば、お金がかかることは当然です。
- 「あと◯回指名してくれたらね…♡」
- 「エンジェルシャンパンのヴィンテージを入れてくれるなら考えちゃうかも!(笑)」
など、指名や高額なシャンパンのおねだりをしてみることも良いでしょう。
ここでポイントとなるのは、お客さんに対して笑顔で伝えることです。
真顔の本気口調でお客さんに伝えてしまった場合、お高くとまったキャストとしてその場の空気が険悪なものとなる可能性があります。
冗談っぽい口調で自分は安くない女であると伝えることで、空気を壊すことなくお客さんからのお誘いをやんわりと断ることができます。
②「◯◯さんって本当に遊び人ですね〜!」
キャバ嬢をホテルやセックスに誘うお客さんの中には、プライベートでもモテる方が多く、押せば関係を持つことができたこれまでの経験などから枕営業を持ち掛けることがあります。
そうしたお客さんの成功談をまずは持ち上げてみましょう。
「◯◯さんって遊び人ですね〜!そうやって沢山の女の子を口説いてきたんでしょ??私も惚れっぽいし◯◯さんのこと本気で好きになっちゃうからこれ以上はダメですよ〜(笑)」
という風にお客さんをヨイショすれば嫌な気分になることはありません。
一方で、断り文句を間に受けてもっと口説いてやろうと考えるお客さんもいますが、その際には上述した「自分は安い女ではない」という断り文句と合わせて高いシャンパンなどのおねだりをすればやんわりと受け流すことができますよ。
③「セックスしちゃったら本気で惚れて一気に面倒な女になっちゃいますよ?(笑)」
既婚者の男性や束縛を苦手とするお客さんに対しては、カラダの関係を持てば自身が面倒な存在になることをアピールするのも良いでしょう。
「私惚れやすい性格でセックスして◯◯さんのこと好きになっちゃったら一気に面倒な女になりますよ?(笑)」
という風に笑顔で伝えれば、面倒ごとを避けたい・ちょっと遊びたいだけのお客さんは引いてくれます。
一方で、
- 「◯◯さんのこと私も好きだけど、セックスしちゃったら◯◯さんの家族が悲しんじゃうから…」
- 「私としたのがバレたら奥さんに何言われるか分かりませんよ〜?(笑)」
などの様に、家族や奥さんを気にかける断り文句を使えば、お客さんのプライドを傷つけることなく誘いを流すことができ、自身のことを気遣ってくれたキャバ嬢として株を上げることもできます。
同伴に誘うお客さんを選ぶ

望まないセックスを回避するためには、同伴に誘うお客さんを自分で選ぶこともポイントとなります。
キャバ嬢は接客業のプロであり、枕営業を通じて安易に自身を安売りしてしまえば、自分の信頼を失うばかりでなく、他のキャストやお店に対しても大きな迷惑をかけることとなります。
同伴に誘うのは、キャバクラのお仕事を十分に理解した紳士的なお客さんを選ぶことで、一線を超えることなくプロとしてのサービスを提供することができます。
主導権は自分が握る

お客さんからのホテルやセックスの誘いを断るためには、常に主導権は自分が握るという心構えを持つことも大切です。
キャバ嬢は、お客さんに楽しいひと時を過ごしていただくための接客業のプロです。
お客さんの手のひらの上で踊ることはあっても、決してお客さんのペースに巻き込まれてはなりません。
お客さんがキャバ嬢に対して枕営業を持ち掛けてくるのは、「押せばヤれる女」「軽い女」だと思われているからです。
お客さんに対して主導権を渡さなければこうした勘違いを起こすことはなく、むしろ、長期間に渡ってお店に足を運んでいただける良好な関係を築くことができます。
そのためには、
- お客さんに女の子から嫌われたくないと思わせる
- お客さんに自分を特別な存在だと思わせる
- プロ意識を持って全力でお客さんに向き合う
この3つのポイントを意識して接客に臨みましょう。
お客さんは、嫌われたくない・自分にとって特別だと思う女の子に対しては、安易な行動や発言をしません。
また、キャバ嬢として良質なサービスや満足のゆくひと時を提供できていれば、お客さんは肉体関係を持たずとも「あなたに会いたい」と来店していただけます。
そして、お客さんとセックスをして指名を取り続けることができるのは、せいぜい数ヶ月程度です。
一度の来店で10万円使っていただけるお客さんであっても、月に2回の来店、半年程度で関係が途切れてしまうのであれば、そのお客さんが落としてくれるのは100万円前後です。
一方で、たとえ一度の来店で1万円程のお客さんであっても、月に数回長年に渡り足を運んでいただければ、前者のお客さんよりも多くの金額を落としてくれることも決して珍しくありません。
枕営業を行なってしまえば、身も心もボロボロになってしまいます。

目先の指名やお客さんが欲しいという気持ちはグッと抑え、多くのお客さんから愛されるプロのキャバ嬢として地道な努力を積み重ねていきましょう。
