キャバ嬢やコンカフェ嬢は「夢」を売る仕事です。
お客さんからしたら、キャストその人の人生や生活などのバックボーンは極力見えてこない方がよく、暗い過去などはよほどのことがない限り知りたくない話題と言えます。
キャバ嬢・コンカフェ嬢のタトゥーやリスカ跡は、お客さんとしては「現実に引き戻されるきっかけ」となるため、基本的には隠すことがベター。

お店としても、マイナスイメージを与えるキャストは欲しくないため、タトゥーやリスカ跡のある女性は採用されにくいという現実もあります。
この記事では「タトゥーやリスカ跡があっても、キャバクラorコンカフェなどの水商売で働く方法」を解説していきます。
タトゥーやリスカ跡があると悪いイメージを持たれる

相談者さん
水商売の世界でははタトゥー有りだとムリなんでしょうか?さいたまの大宮のキャバクラ1軒とスナック1軒面接したのですが不採用でした・・・。かなりへこんでいます。
タトゥーは片腕、肩後ろ、胸にワンポイントで入れたのですが、あるキャバクラでは理由は聞いていないのですが、無理だったらしく、なぜか希望もしていないのにセクキャバを紹介されました。
若い世代のお客さんであれば、タトゥーやリスカ跡は「地雷系のよくあること」と認知されており、驚かれることはあっても「お客さんとキャスト」の関係性に影響が出ることは少ないでしょう。
しかし、社会的地位が高く年齢層も上の世代にはなかなか受け入れてもらえません。
地位と年齢が高めのお客さんの中には、たとえおしゃれなタトゥーでも「タトゥー=入れ墨=やくざ・不良絡み」の方程式を信じている人もいますし、リスカ跡に「面倒臭そうな人」「病んでいてトラブルメーカーになりそう」などといった、人格否定とも言える評価を下す人もいます。
相談者さんの質問の「大宮エリア」は、埼玉にありながら銀座と同レベルの生活水準を誇るハイクラスな街ですので女性のいる酒場も高級店が多め。
ハイクラス男性を相手にするお店だと、タトゥー・リスカ跡がある女性は不採用となることも多く、もし採用となっても指名を取りに行くのは並大抵の努力では足りません。
タトゥーやリスカ跡が目立つ場合は、渋谷など若い人が集まりやすい街のキャバクラ・コンカフェを受けると、高級店よりも採用されやすく不本意な風俗店に案内されることもないでしょう。
タトゥーやリスカ跡があってもOKの店はある

今の時代、リスカ跡も「大変だったね」と寛容になりつつあり、ワンポイントタトゥーは「おしゃれ」と受け入れる土壌ができてきています。
そのため、老舗や高級店での採用は難航しても、新規オープン店舗や大衆店であれば採用される確率はグッと上がります。
あまり広範囲なものは難しい場面もありますが、
- 働く際に隠せる小さい範囲、ワンポイントタトゥー
- 浅い傷跡
- 目立たない場所にあるもの
などであればOKとしているキャバクラ・コンカフェも増えています。
タトゥーやリスカ跡に寛容な店舗が増えた理由としては、タトゥーに偏見がない人たちが増えてきたというものが挙げられます。
またタトゥーをおしゃれだと受け入れる風潮はお客さんだけでなく、キャバ嬢・コンカフェ嬢を志す女性にも広がっています。
厳しくタトゥーを取り締まると女性たちが求人から離れてしまう危険性もあり、規制の手は緩くなってきているのです。
キャバドレスや制服でタトゥーやリスカ跡を隠す

相談者さん
リストカット痕がある子って夜のバイト(キャバクラやスナック)できますか?
右腕から肩にかけて広範囲傷痕があります。
結論、タトゥーやリスカ跡があってもキャバクラ・コンカフェで働くことは可能です。しかし、服装でタトゥーやリスカ跡をお客さんに見えないよう「隠す」ことは前提です。
部位別に、隠し方のアイデアをご紹介していきますので、隠し方にお悩みの人はぜひご参考にしてくださいね!
背中や肩にある場合
背中や肩にタトゥーやリスカ跡がある場合、コンカフェであれば背中が開いた制服はあまり着られないので規定通り制服を着用すればいいでしょう。
キャバクラであれば、ストールやボレロを羽織るなどで対策をします。
店舗によってはストールやボレロを禁止している場所もあるため、キャバスーツを着用するか、「冷え性」と誤魔化しながらストール・ボレロを羽織れるか確認すると良いでしょう。
首元、胸にある場合
首元や胸といったデコルテラインは、第一印象で女性らしさをアピールすることができるため、キャバクラ・コンカフェ問わず見せるデザインの制服が多いのが特徴です。
しかし、デコルテ部分へのタトゥーはワンポイントタトゥーを入れる場所としてはかなりポピュラーですから、隠すのも一苦労ですよね。
コンカフェであれば襟の詰まった制服が着られるお店を選ぶことができますが、胸を大きくアピールするキャバクラではなかなか厳しいもの。
キャバクラの場合、胸の谷間部分だけ穴が空いているセクシーなデザインのドレスを選ぶようにすると良いでしょう。
また、胸元をしっかりガードした分、腕や背中、太ももなどの露出を多くして差をつけたり、チャイナドレス風のキャバドレスであれば上半身をきちんとガードした上でセクシーさもアピールすることができます。
腕、脚にある場合
腕や脚は、コンカフェ・キャバクラでは必ず見せる部位の一つですよね。また、タトゥーだけでなく、リスカ跡も目立ちやすいパーツでもあります。
腕や脚にタトゥーやリスカ跡がある場合、長袖やロング丈の制服およびドレスを着用すると良いでしょう。
また、一部がシースルーになっているデザインのロングドレスは、清楚かつセクシーなイメージを同時に与えることもできるため、おすすめです。
手首にある場合
手首は、ワンポイントタトゥーもリスカ跡もどちらも目立ちやすい場所です。
手首の血管付近のみが気になる場合は、ブレスレットやお袖どめ、腕時計などで隠すことがおすすめです。
お袖どめとはロリータファッションで使われている大ぶりなレースのブレスアクセのことで、つけ袖やカフスに似ており、両手にはめて使います。
リボンやレースがふんだんに使われた可愛らしいデザインのものも多いため、ドレスの華やかさを損なわないのも魅力。
女性ものの華奢なブレスレットや腕時計では隠しきれない場合などに重宝します。
薄いor小さいものの場合
薄いリスカ跡や小さなワンポイントタトゥーは、上記の腕時計やブレスレット、お袖どめを使って隠すと良いでしょう。
また指で隠せるくらい小さなものであれば、絆創膏やコンシーラーなどで隠すこともできます。
隠すのが困難なタトゥーやリスカ跡はどうする?

体の一部分にだけあるリスカ跡や、こっそり入れたワンポイントタトゥーなどは工夫次第でうまく隠すことができますが、腕全体など広範囲にわたるタトゥー・リスカ跡などの隠し方は難しいものです。
キャバクラやコンカフェは腕の露出が多いので、特に悩ましい問題でもあることでしょう。
タトゥーやリスカ跡を一時的に隠すための「タトゥーカバーサロン」は都心に点在していますが、こちらはメイクで覆い隠すだけですので、永続性はありません。
出勤のためにサロンに通っていては、出費の方がお給料より多くなることは一目瞭然です。なるべくなら「セルフ」で「安く」、広範囲のタトゥーやリスカ跡をカバーする方法を知りたいですよね。
具体的な方法を詳しく説明していきます。
キネシオテープを使用する
キネシオテープとは、肌色の傷テープのような見た目をしている厚手のテープで、安価かつカバー力が高いことから、タトゥーやリスカ跡を一時的に隠したい人々から支持を得ています。
しかし厚手のため「貼っている感」が目立ってしまうのがデメリットで、高確率でお客さんから「傷?怪我?タトゥー?」と厄介な質問を受ける事になります。
また、手首のリスカ跡にキネシオテープを貼ると、質感や場所の違和感からほぼ間違いなくバレてしまうリスクがあるため、目立たない場所やワンポイントタトゥーを隠すために使用するのがおすすめです。
ファンデーションテープを使用する
ファンデーションテープとは、真ん中にいくにつれ濃くなる肌色のグラデーションになった薄手のテープであり、見た目は傷パッドに似ています。
1つ500円と安いうえ、貼っていることがぱっと見では分かりにくく、特にリスカ跡を隠す際に重宝するアイテムといえます。
どこに貼っても肌と馴染む材質ではありますが、凹凸の目立たない薄手のシートのため濃い色のタトゥー・リスカ跡は隠しきれない場合もあり、貼るポイントは考えなくてはならないでしょう。
ファンデーションテープは、パステルカラーなど淡い色のタトゥーや古く薄くなった傷跡にのみ使うことがおすすめです。
また以上のようなテープが難しい場合は、メイクで隠す方法もあります。
メイクで隠す
「エアブラシファンデーション」「エアーストッキング」などを利用して、リスカ跡やタトゥーを自然に隠す方法もあります。
どちらもミスト状のファンデーションを吹き付けるタイプのコスメで、前述のタトゥーサロンでも利用されているアイテムの一つです。
足の傷跡などを隠す「エアーストッキング」は耐久性も高いものが多く、カバー力もあるため、自然な仕上がりで隠したい人に向いています。
また、小さいリスカ跡やタトゥーであれば、ドラッグストアなどで手軽に手に入るコンシーラーやシミをしっかりカバーするリキッドファンデーション、舞台用のおしろいなどで十分隠すことは可能です。
タトゥーやリスカ跡を消したい場合は美容外科での治療がおすすめ

タトゥーやリスカ跡は、小さいものであってもキャバクラやコンカフェで働くのに制約をかけてしまうものであることがわかりました。
しかし、せっかく働けるかも知れないのにそのような足枷があるのは非常にもどかしいですよね。
- 「夜職で制限を気にせず働きたい!」
- 「自分でタトゥーやリスカ跡を隠すのがもうしんどい…」
- 「タトゥーやリスカ跡があるせいでキャバクラ・コンカフェの面接に受からない」
などのお悩みを抱えている女性には、思い切って美容外科で治療をしてみるのがおすすめです。
美容外科では、レーザー照射でタトゥーやリスカ跡を薄くする方法や、皮膚を切除することでタトゥー・リスカ跡・その他傷を根本から目立たなくすると言う方法があります。
ただし切除手術の場合、切った場所が直線状の傷となって残る場合もあります。
また、リスカ跡やタトゥーの濃さ、タトゥーにさまざまな色を使用している場合などは消すことが困難になるか、完全に除去できない場合もありますのでその点も注意が必要です。


