スナックのホステスは隣に座る?カウンター越し?風営法違反になる接客とは

バーカウンターでカクテルを乾杯する男女の手

スナックで働くことを考えている女性にとって、接客方法は重要な要素の一つです。

スナックには大きく分けて、『お客さんの隣に座って接客するタイプ』と、『カウンター越しに接客するタイプ』の2種類があることをご存知でしょうか。

この違いは単なる店舗の方針ではなく、実はある違いによって決まっているのです。

働く側としては、どちらのタイプのスナックで働くかによって、勤務時間や働きやすさ、お客さんとの関わり方が大きく変わってきます。

また、法律に違反している営業を行っているお店もあるため、安全に働くためには正しい知識を身につけることが大切です。

運営事務局
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この記事では、スナックの接客方法の違いやそれぞれのメリット、注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。スナックでの働き方を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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スナックは隣に座る?カウンターでの接客?

緑の背景の前で何かを考える女性

スナックの接客方法には主に2つのパターンがあります。一つはお客さんの隣に座って接客する方法、もう一つはカウンター越しに接客する方法です。

この違いについて詳しく見ていきましょう。

接客方法の違いは許可証の種類によって違う

スナックの接客方法は、お店が取得している風営法上の許可証によって決まります。風営法では、接待を伴う飲食店営業について厳格な規則が定められており、許可証の種類によって営業形態が制限されています。

風俗営業許可を
取得しているスナック
深夜酒類提供飲食店営業許可
のみスナック
接客方法       隣に座って接客する             カウンター越しでの接客         
営業時間深夜0時までの営業が基本朝まで営業可能

これらの違いを理解せずに働くと、知らないうちに違法行為に関わってしまう可能性があります。面接の際には、お店がどのような許可証を取得しているか、どのような接客方法を取っているかを確認することが重要です。

スナックで風営法違反になる接客方法

水色の背景の前に置かれた赤いバツ印

朝まで営業を行っているスナックでは、特に注意が必要な接客方法があります。

これらの行為は風営法違反にあたる可能性が高く、働く側も法的なリスクを負うことになります。

朝まで営業のスナックで隣に座る

深夜酒類提供飲食店営業許可のみで朝まで営業しているスナックにおいて、ホステスがお客さんの隣に座って接客することは風営法違反にあたります。

この行為は・・・

「接待」に該当し、風俗営業許可を持たないお店では認められていません。

深夜酒類提供飲食店営業許可では、あくまでも酒類の提供が主な業務であり、接待行為は禁止されています。隣に座ってお酒を注いだり、親密な会話を楽しんだりする行為は、法律上の「接待」に該当するためです。

違反が発覚した場合、お店は営業停止処分を受ける可能性があり、働いているホステスも巻き込まれてしまうリスクがあります。

また、警察の立ち入り調査が行われることもあり、その際に居合わせると面倒な手続きに巻き込まれることもあります。

朝まで営業しているスナックで働く場合は、必ずカウンター越しでの接客に徹することが重要です。

お客さんから隣に座るよう求められても、法律上できないことを丁寧に説明し、カウンター越しでの楽しい時間を提供するよう心がけましょう。

朝まで営業のスナックで一緒にカラオケを歌う

深夜酒類提供飲食店営業許可のみで営業しているスナックにおいて、ホステスがお客さんと一緒にカラオケを歌うことも風営法違反にあたる可能性があります。これも「接待」行為の一つと見なされるからです。

風営法では・・・

接待を「歓心を買うため客の席に侍し、客とともに遊興し、又は客に対し行う芸能その他の演芸」と定義しています。お客さんと一緒にカラオケを歌う行為は、まさにこの「客とともに遊興」に該当します。

特に、お客さんの横に座ってデュエットを歌ったり、マイクを手渡ししたり、歌に合わせて手拍子をしたりする行為は、明らかに接待に該当します。

また、お客さんの歌に合いの手を入れたり、盛り上げるために身体を近づけたりすることも同様です。

深夜酒類提供飲食店営業許可のスナックでは、カラオケ設備があっても、基本的にはお客さん同士で楽しんでもらい、ホステスはカウンター越しで見守る程度に留めることが安全です。

お客さんからリクエストされても、法律上の制限があることを説明し、代わりに楽しい会話で盛り上げるなど、別の方法でおもてなしをしましょう。

風俗営業許可証のお店で朝まで営業する

風俗営業許可証を取得しているスナックが深夜0時を超えて朝まで営業することは、風営法違反にあたります。この行為は、許可証の条件を大幅に逸脱した違法営業となり、重大な法律違反です。

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違反が発覚した場合の処分は非常に重く、営業停止処分だけでなく、許可証の取り消し処分を受ける可能性もあります。また、経営者には刑事罰が科せられることもあり、働いているホステスや黒服(ボーイ)も警察の事情聴取を受ける可能性があります。

特に問題となるのは、朝まで営業していながら隣に座る接客を続けている場合です。これは時間外営業と接待行為の両方の違反を同時に犯していることになり、より重い処分を受けるリスクが高まります。

お客さんとの親密な関係を築けるからといって、このような違法営業を行っているお店で働くことは非常に危険です。

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隣に座る接客をするスナックで働くメリット

バーで横に座り話している男女

風俗営業許可を取得し、隣に座る接客ができるスナックで働く場合のメリットを見ていきます。

営業時間の制限、お客さんとの関係性、収入面、働きやすさなど、さまざまな観点からメリットがあります。

早朝までの勤務にならない

風俗営業許可を取得しているスナックは、基本的に深夜0時までの営業となるため、早朝まで働く必要がありません。これは働く女性にとって大きなメリットの一つです。

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深夜0時で営業が終了するため、終電に間に合う時間帯で帰宅できることが多く、生活リズムを保ちやすくなります。朝まで働く必要がないため、翌日の予定にも影響が少なく、昼間の仕事や学校との両立もしやすいでしょう。

また、深夜の時間帯は酔っているお客さんも多くなりがちですが、0時までの営業であれば比較的お客さんの状態も良好で、トラブルのリスクも低くなります。安全面を考慮しても、早い時間に帰宅できることは重要なポイントです。

体力的な負担も軽減されます。朝まで働くと睡眠不足になりがちですが、0時頃に仕事が終われば十分な睡眠時間を確保でき、健康的な生活を維持できます。

美容や体調管理の面でも、規則正しい生活リズムを保てることは大きな利点といえるでしょう。

お客さんとの距離が近い

隣に座る接客ができるスナックでは、お客さんとの物理的な距離が近く、より親密なコミュニケーションを取ることができます。これにより、深い信頼関係を築きやすくなります。

カウンター越しの接客では伝わりにくい細かな表情や仕草を感じ取ることができ、お客さんの気持ちに寄り添った接客が可能です。

お酒を注いだり、軽く肩に触れたりといった自然なスキンシップも、お客さんにとって特別感を演出することにつながります。

距離が近いことで・・・

会話もより自然になり、お客さんの悩みや喜びを共有しやすくなります。カウンター越しでは話しにくい内容も、隣に座ることで気軽に相談してもらえるようになり、お客さんにとって心の支えとなることができるでしょう。

この親密さは指名やリピートにもつながりやすく、結果として安定した収入を得ることにも貢献します。お客さんとの関係性が深まることで、長期的な信頼関係を築き、継続的な来店を促すことができるのです。

収入アップにつながる

隣に座る接客ができるスナックでは、お客さんとの親密な関係を築きやすいため、ドリンクのおねだりや次につなげる接客がしやすくなります。

お客さんの隣に座ることで、より個人的な会話を楽しむことができ、お客さんにとって特別な存在になりやすくなります。

カウンター越しの接客と比べて、お客さんの記憶に残りやすく、「また彼女に会いたい」と思ってもらえる可能性が高まります。

スナックでは指名制度がほとんどありませんが、印象に残れば貴方目当てで来店するお客さんが出来るかもしれません。

また、お客さんとの距離が近いことで、プレゼントをいただく機会も多くなります。誕生日やイベント時には、思いもよらないサプライズをいただけることもあり、物質的なメリットも期待できるでしょう。

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接客スキルが向上しやすい

隣に座る接客では、お客さんの細かな表情や仕草を観察できるため、相手の気持ちを読み取る能力が自然と向上します。これは接客業において非常に重要なスキルです。

お客さんとの距離が近いことで・・・

会話のタイミングや話題の切り替え、お酒を注ぐタイミングなど、細やかな気配りを学ぶことができます。カウンター越しでは気づけない小さなサインも見逃さずに対応できるようになり、質の高い接客を身につけることができるでしょう。

また、様々なタイプのお客さんと密接に関わることで、コミュニケーション能力も大幅に向上します。年齢や職業、性格の異なる多くの人との会話を通じて、相手に合わせた話し方や接し方を自然と習得できます。

これらのスキルは、スナックでの仕事だけでなく、将来的に他の接客業や営業職に転職する際にも大いに活かすことができます。人との関わり方を学べる貴重な経験として、キャリア形成にもプラスになるでしょう。

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カウンター越しの接客をするスナックで働くメリット

カウンターでお酒を作る女性

深夜酒類提供飲食店営業許可で営業するスナックでは、カウンター越しでの接客が基本となります。

このスタイルにも独自のメリットがあり、働く環境や条件面で優れた点があります。

働ける時間が長い

深夜酒類提供飲食店営業許可を取得しているスナックは、朝まで営業することができるため、長時間働くことが可能です。これは収入を重視する女性にとって大きなメリットとなります。

一般的に・・・

深夜2時から朝5時頃まで営業しているお店が多く、風俗営業許可のスナックと比べて倍以上の勤務時間を確保できます。時給制で働く場合、単純に労働時間が長くなる分だけ日給が増加し、月収も大幅にアップする可能性があります。

深夜から早朝にかけての時間帯は、他の仕事と競合しにくいため、昼間に別の仕事をしている女性でも副業として働きやすくなります。学生であれば授業との両立も可能で、効率的に収入を得ることができるでしょう。

また、深夜帯は客単価が高くなる傾向があり、お客さんも長時間滞在することが多いため、ドリンクバックなどの歩合収入も期待できます。長時間営業による収入面でのメリットは、カウンター越し接客の大きな魅力の一つです。

セクハラやお触りのリスクが少ない

カウンター越しでの接客では、お客さんとの物理的な距離が保たれるため、セクハラやお触りなどの被害に遭うリスクが大幅に軽減されます。これは女性が安心して働く上で非常に重要なポイントです。

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隣に座る接客では、どうしてもお客さんとの距離が近くなり、中には不適切な行為をしてくるお客さんもいます。しかし、カウンター越しであれば物理的な壁があるため、そのような被害を未然に防ぐことができます。

お酒を注ぐ際にも、カウンター越しに手を伸ばすだけで済むため、必要以上に身体を近づける必要がありません。不快な思いをすることが少なく、精神的なストレスも軽減されるでしょう。

万が一トラブルが発生した場合でも、カウンターという物理的な障壁があることで、すぐに距離を取ることができます。安全面を重視したい女性にとって、カウンター越しの接客は理想的な働き方といえるでしょう。

体力的な負担が軽い

カウンター越しの接客では、基本的にカウンター内での作業が中心となるため、体力的な負担が比較的軽くなります。特に長時間の勤務においては、この点が大きなメリットとなります。

隣に座る接客では、お客さんの席まで移動したり、立ったり座ったりする動作が頻繁にありますが、カウンター越しであれば基本的にカウンター内で作業が完結します。

足腰への負担が少なく、長時間働いても疲労感が軽減されるでしょう。

また、お客さんとの距離が保たれているため、常に気を遣い続ける必要が少なく、精神的な疲労も軽減されます。適度なリラックス感を保ちながら接客できるため、長時間の勤務でも集中力を維持しやすくなります。

ドリンク作りや軽いおつまみの準備など、カウンター内での作業に集中できることで、効率的に業務をこなすことができます。

体力に自信がない女性や、長時間働きたい女性にとって、カウンター越しの接客は負担の少ない働き方といえるでしょう。

技術的なスキルを身につけられる

カウンター越しの接客では、ドリンク作りや軽食の準備など、技術的なスキルを身につける機会が多くあります。これらのスキルは将来的に他の職場でも活かすことができる貴重な技術です。

カクテル作りやビールの注ぎ方、ウイスキーの水割りの作り方など、お酒に関する知識と技術を習得できます。これらのスキルは一般的なバーテンダーとしての基礎技術でもあり、将来的に飲食業界で働く際に大いに役立つでしょう。

他にも・・・

お客さんの好みに合わせてドリンクをカスタマイズしたり、季節に応じた特別なカクテルを提案したりすることで、創造性も育まれます。お酒の知識が深まることで、お客さんとの会話も豊かになり、接客の質も向上します。

これらの技術的なスキルは、スナックでの仕事を辞めた後も、自宅でのホームパーティーや友人との集まりで活かすことができます。一生使える実用的なスキルとして、自分自身の価値を高めることにもつながるでしょう。

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隣に座るお店かカウンター越しの接客をするスナックで待遇は変わる?

手の平にあるお札とはてなのマーク

接客方法の違いによって、働く際の待遇に差があるのか気になる女性も多いでしょう。

時給や福利厚生、労働条件などについて詳しく見ていきます。

時給や待遇の差はない

基本的に、隣に座る接客をするスナックとカウンター越しの接客をするスナックで、時給や基本的な待遇に大きな差はありません。どちらも同じスナック業界の仕事であり、地域や店舗の規模によって待遇が決まることが一般的です。

時給は・・・

地域の相場や店舗の立地、客層などによって決まることが多く、接客方法による差よりもこれらの要因の方が影響します。都市部の繁華街にあるスナックであれば、接客方法に関係なく時給が高く設定される傾向があります。

福利厚生や労働条件についても、接客方法ではなく店舗の経営方針によって決まります。

どちらのタイプのスナックでも、労働基準法に基づいた適切な待遇を提供している優良店があれば、そうでない店舗もあります。重要なのは、面接時にしっかりと労働条件を確認することです。

むしろ注意すべきは、風営法違反を行っている店舗で働かないことです。違法営業を行っている店舗では、働く女性の権利が守られない可能性があり、突然の営業停止などで収入が途絶えるリスクもあります。

隣に座るスナックは送りが出ている事が多い

隣に座る接客を行うスナックでは、深夜0時頃に営業が終了するため、終電がなくなってしまう時間帯に仕事が終わることがあります。

そのため、多くの店舗ではホステスの安全な帰宅をサポートするために送りサービスを提供しています。

送りサービスとは・・・

通常、店舗が用意したタクシーや専用車両で自宅付近まで送ってもらえるシステムです。深夜の一人歩きは危険が伴うため、このサービスがあることで安心して働くことができます。特に女性にとって、深夜の帰宅は不安が大きいため、送りサービスは非常に重要な福利厚生といえるでしょう。

また、送りサービスがあることで、終電の時間を気にせずに最後まで丁寧な接客に集中することができます。お客さんとの会話が盛り上がっている時でも、時間を気にして急いで帰る必要がなく、質の高いサービスを提供できます。

送りにかかる費用は基本的に店舗が負担することが多く、ホステスの負担になることはありません。

ただし、店舗によってサービス内容が異なるため、面接時に詳細を確認することが大切です。一部の店舗では送り代を給与から差し引く場合もあるため、事前の確認が必要です。

まとめ:スナックで隣に座るかカウンター越しの接客かは許可による!風営法違反のお店は避けよう

スナックの接客方法は、店舗が取得している風営法上の許可証によって決まります。

風俗営業許可を持つ店舗では隣に座る接客が可能ですが、深夜酒類提供飲食店営業許可のみの店舗ではカウンター越しの接客が基本となります。

どちらのタイプにもそれぞれメリットがあり、自分の働き方や重視する条件に合わせて選ぶことが大切です。隣に座る接客では親密な関係を築きやすく早い時間に帰宅できる一方、カウンター越しの接客では長時間働けて安全性が高いという特徴があります。

最も重要なのは・・・

風営法に違反している店舗を避けることです。朝まで営業しているスナックで隣に座る接客や一緒にカラオケを歌う行為は法律違反にあたり、働く女性も巻き込まれるリスクがあります。

面接時には店舗の許可証や営業形態をしっかりと確認し、安全で合法的な環境で働けるスナックを選びましょう。

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適切な知識を持って職場選びをすることで、安心してスナックでの仕事を楽しむことができるでしょう。

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