スナックといえば、営業形態はバーに近く、夜職の未経験者や初心者でも比較的安心して働けると言われる業種です。
でも、夜職で働くからには、働きやすさだけではなく、もちろんお給料も気になりますよね。
また、現在スナックで働いていて、相場に比べて実は自分のお給料が安いのでは?と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで、
・スナックの平均時給
・スナックが夜職の中で時給が安い理由
・スナックで時給を上げる方法
など、スナックのお給料にまつわる話題にポイントを絞って解説します。
仕事には人それぞれ向き不向きがあるので、たとえスナックの時給が他の業種より安いとしても、仕事内容やお店の雰囲気が、自分に向いていると感じる場合もあるでしょう。
そんな時、働くかどうかの判断基準にしてもらえれば幸いです。お給料の観点から見えてくるスナックの世界も興味深いですよ。ぜひ一読してみてください!
「スナックではどんな仕事をするの?」と疑問がある人は先に以下の記事をご覧ください。
スナックのアルバイトの平均時給
相談者さん
スナックのアルバイトの時給の相場っていくらくらいなんですか?
地域にもよりますが、スナックのアルバイトの平均時給は、1,500円~1,800円ほどです。
営業形態が似ているガールズバーの平均時給は1,500円〜2,000円なので、同じくらいと言えますね。
一般的な飲食店のアルバイトと比べるとそこそこ高いですが、同じナイトワークのキャバクラと比較すると安い水準です。
また、平均年収でみると300万円弱になります。サービス・販売系やホテル・宿泊系の職種と同程度の水準です。
ちなみに、日本の全ての職種の平均年収が420万円ほどなので、それに比べると100万強少ない額になります。
地域別スナックの平均時給
スナックも他の職業同様に、時給には地域差があります。ここからはスナックの地域別の平均時給をご紹介します。
北海道・東北
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
北海道 | 1,850円 |
宮城県 | 1,710円 |
関東
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
東京都 | 2,700円 |
神奈川県 | 2,300円 |
埼玉県 | 2,550円 |
千葉県 | 3,350円 |
群馬県 | 3,800円 |
栃木県 | 2,750円 |
茨城県 | 2,000円 |
東海
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
愛知県 | 2,050円 |
岐阜県 | 1,710円 |
静岡県 | 1,700円 |
三重県 | 1,930円 |
関西
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
大阪府 | 2,650円 |
京都府 | 3,000円 |
兵庫県 | 2,400円 |
奈良県 | 1,900円 |
中国
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
広島県 | 1,840円 |
岡山県 | 1,810円 |
九州
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
福岡県 | 2,000円 |
長崎県 | 1,790円 |
大分県 | 1,660円 |
熊本県 | 2,060円 |
主にナイトワーク専門の求人サイト「体入ドットコム」の求人からデータを取っているので、比較的高めの平均となっています。
都道府県によって元になるデータの数が違うので単純な比較はできませんが、地域別の傾向は見えてくるので参考にしてみてくださいね。
さっそくスナックで働く!
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ホステスは実際どれくらいのお給料になる?
では、実際にスナックのホステスとして勤務をしたらどれくらいのお給料になるでしょうか?
ここで、具体例を挙げてみます。
一例として、時給1,700円で働く場合と時給2,700円で働く場合を比較してみましょう。
時給1,700円 | 時給2,700円 | |
---|---|---|
日収(1日5時間) | 8,500円 | 13,500円 |
月収(週3日で4週間) | 102,000円 | 162,000円 |
年収(月収×12か月) | 1,224,000円 | 1,944,000円 |
なお、引かれ物として上記の額に所得税がかかります。所得税は基本的に10%です。
また、衣装代や送迎代など、他の引かれ物があるかどうかについては、お店によって様々です。例えば、送迎代無料のお店もあれば自腹のお店もあります。
スナックで働く際には、時給ばかりに目が行きがちですが、引かれ物にも注意しておく必要があります。後から、引かれ物が多いことに気づき、収入の算段が狂うことのないようにしましょう。
お店によって千差万別なので、引かれ物については面接の際にこの点もよく確認しておくべきです。
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スナックのお給料(時給)が安いのはなぜ?
相談者さん
キャバクラは、あんなに高いのに
なぜ、スナックはあんなに安いのですか?
ボトル入れてたら、閉店までいても、あり得ないほど安いのですが。
スナックのお給料が他のナイトワークに比べて安いのには訳があります。
料金設定やバックの制度がクラブやキャバクラと異なるからです。とにかくたくさんのお金を稼ぎたい人には不向きと言えるでしょう。
ここでは、スナックのお給料が安い理由を解説していきます。
スナックの料金設定が低いから
スナックでは、セット料金が低く設定されています。
だいたい1時間あたり2,000~5,000円ほどです。以下の表のようにキャバクラやクラブと比べると安い料金設定になります。
セット料金(60分/クラブのみ90分) | |
---|---|
スナック | 2,000~5,000円ほど |
一般的なキャバクラ | 5,000円~ |
高級キャバクラ | 15,000円ほど |
銀座のクラブ | 40,000円~ |
ちなみに、キャバクラでお客さんが10万円以上使うことはザラですが、スナックではそういうお客さんは稀です。
また、スナックでは客単価が安いだけでなく、回転率もあまり良いとは言えません。
会話やカラオケで長時間盛り上がったりもするので、どうしても回転率はそれほど上がりません。回転率が良くないということは、それだけお店の収入にも影響します。
料金設定が低く回転率も良くないということは、その分お客さんが落としていく金額も少なくなります。
お店に入ってくるものが少なければ、当然出ていくものを絞らなければならないので、スナックのお給料は安くなるという仕組みです。
スナックでは基本的にバックが設定されていないから
基本的にスナックでは、同伴やドリンクなどのバックの制度がありません。ただまれに、1杯100~200円といったドリンクバックを設定しているお店も存在します。
スナックは、お酒を飲んでナンボという業種ではなく、常連さんやリピーターの割合が高く、お酒を飲むことよりも、キャストやママ・お客さんとのコミュニケーションが重視されるので、ほとんどのお店でバックのシステムがありません。
バックがないということは、時給にプラスの収入が期待できないので、稼ぐという点でスナックは不利になります。
時給は低めでもその分
ナイトワーク未経験者でも働きやすい!
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あまりにも時給が高い・低いスナックには要注意!
相談者さん
至急ですが、スナックの時給4000円は怪しいですか?
時給が高すぎる場合
求人募集を見て、あまりにも相場より時給が高いお店には注意が必要です。
相談者さんの場合、都市部の相場と比べてもかなり高いので、怪しい匂いがプンプンしますね。
スナックだと思っていざ働き始めたら、ほぼキャバクラと変わらない営業形態だったりすることもあります。その場合ノルマやお客さんへの営業などが課されるのに、時給はキャバクラほど高くはなく、スナック並みのお給料に抑えられてしまう可能性もあります。
同じ仕事内容ならいっそキャバクラで働いた方が稼げる、なんてこともありえるでしょう。
人を集めるために高い時給で釣っておいて、実際には安い時給で働かされることもあります。
相場よりあまりに高時給の求人は、最初から無視するか、面接の際に高時給の理由をしっかり聞いておくことが重要です。
時給が低すぎる場合
相場よりあまりに時給が低い場合も問題があります。相場を知らずに安い時給で働き始めた場合にありがちなケースです。
ママや店長がホステスのことを使い捨ての駒くらいにしか思っていないか、経営状態が悪く、相場の時給を払うことができないということが考えられます。
そうしたお店は、遅かれ早かれ潰れる可能性が高いので、一刻も早く別のお店に移ることをおすすめします。
長年経営する老舗のスナックは優良店が多い!
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スナックでお給料を上げるには?
時給の安いスナックでも、もちろんお給料を上げることはできます。
ですが、お給料を上げるためにはコツが必要です。ここでは、そのコツを解説していきますね。
ママや店長にアピールする
何といっても、ママや店長へのアピールが大事になります。
彼らが給料面・待遇面などを全て管理しているので、人として気に入ってもらえないことには始まりません。
アピールするポイントは以下の3つです。
- 何事も率先して仕事をする姿勢を見せる
- 目立たないところでも手を抜かず、きっちり仕事をする
- 普段からこまめにコミュニケーションをとる
もちろん、表面的な姿勢を見せるだけではいけません。実際に自分から動いて、分からないことはしっかりと聞き、気づいたことがあればどんどん提案していきましょう。
また、目に付きやすいところはもちろん目立たないところも意外と見られているもの。
逆に、細かいところを見ることができないママや店長のお店は辞めたほうがいいくらいです。デキる責任者は、目立たないところもちゃんと見てますよ。
なお、やたらアピールすればいいというものではなく、こまめなコミュニケーションやちょっとした気遣いなどで、ママや店長と、日頃から良好な関係を築いておくことが大事になります。
努力が認められたり、売上がアップする結果が出たりすれば、お給料を上げてもらうことができるでしょう。
しっかりした仕事と日頃のコミュニケーションで、ママや店長のハートをガッチリ掴むことが肝要です。
また、スナックは個人経営や小規模なお店も多く、ママ=店長ということも普通。その場合は、ママとの関係性がより重要になります。
もし、長く頑張って働いても、お給料を上げてもらえない場合は、ママや店長に一度相談してみるべきです。納得できる回答をもらえなければ、お店を辞めるという最後のカードを切ってみましょう。
それでも取り合ってくれなければ、別のお店を探すことをおすすめします。
働くスナックを変える
お給料を上げるためには、働くお店を変えてしまってもOKです。
低い時給からのスタートでは、どんなに頑張っても、なかなか上げていくのは難しいもの。確かに、お給料の相場はありますが、都市部では時給2,700円という店舗もあります。
最初からそういう高時給のスナックを狙っていくか、ハードルの低い安い時給のスナックで働いて経験を積んでから、高時給のスナックに変えるのもいいでしょう。
経験値がある女性はスナックでは歓迎されます。
別のスナックに移店して時給を上げよう!
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まとめ
ここまで、スナックの時給について深堀りしてきました。
スナックは、確かにお給料だけみればクラブやキャバクラと比べて見劣りしますが、以下のようなメリットもあります。
- 基本的にノルマがない
- 30~40代のホステスが多いので年齢を重ねても働きやすい
- アットホームな雰囲気で働ける
ただ頭だけで考えても正解は出ないので、興味があれば実際にスナックで体験入店してみるといいでしょう。自分に合わないと感じたら、業種や店舗を変えればいいだけです。
たとえ、その業種や店舗が合わなかったとしても、その経験が別のところで必ず役に立ちます。無駄な経験というものはありません。
ナイトワークは入れ替わりの激しい世界なので、変にしがらみにとらわれることなく、後悔しない選択をしていきましょう。
まずはスナックの求人に応募して体入をしよう!
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