カジュアルで働きやすい店舗が多く、初心者の方向きの店舗とも言える「スナック」。そんなスナックで働く上で押さえておきたいのが、暗黙のルールや接客マナーについてです。
不要なトラブルを避けるためにも、ルールやマナーはしっかりと把握しておきたいものです。そこで今回は、スナックならではの暗黙のルールや接客マナーについて詳しく解説していきます。
スナックで働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「スナックではどんな仕事をするの?」と疑問がある人は先に以下の記事をご覧ください。
スナックで働く上で覚えておきたい暗黙のルール4つ
相談者さん
スナックで接客をする際に、やってはいけないことを教えてください。
ママさんの機嫌が悪いように思えたのですが、何がよくて何が悪いのかわからないので、一通り誰か教えてください(>人<;)
スナックには暗黙のルールがいくつかあり、接客中にやってはいけないことや働く上で避けるべき行動があります。
ママの機嫌を損ねたように感じるのであれば、知らない間に暗黙のルールを破っていたのかもしれません。
暗黙のルールを破ると、意図的かどうかに関わらず、ママに怒られたりお客さんを不快にさせかねないので、スナックで働きたいと考えているのであれば暗黙のルールを把握しておきましょう。
ここからは、スナックで働く上で覚えておきたい代表的な暗黙のルールをいくつか紹介していきます。
1. スナックではお客さんからお酒を勧められたら飲むのが当たり前
スナックには、「お客さんからお酒を勧められたら飲むのが当たり前」という暗黙のルールがあります。
スナックにはお客さんがホステスにお酒を奢る習慣があり、女性にお酒を奢って飲んでもらうことを楽しみにしているお客さんも少なくありません。
お客さんから奢ってもらった飲み物を拒否すると、お客さんに嫌な思いをさせたり恥をかかせる可能性が高いので、お酒を勧められたら断らずいただくようにしましょう。
また、お客さんに奢ってもらうお酒はお店の売上にもなるので、お店のことを考えるとやはり断らずに奢ってもらいましょう。
どうしても飲みたくない方や飲めない方であれば、なるべくお客さんに嫌な思いをさせない方法で断るようにしてください。
せっかくのお気持ちなんですが、車で出勤しているのでごめんなさい。
アルコールが飲めない体質なんです、お気持ちだけありがたくいただきますね。
など、お客さんが「じゃあ仕方ないか…」と思えるような理由をあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
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2. お客さんに断りを入れずにお酒を飲むのもNG
スナックではホステスが飲むお酒も売上になるので積極的に飲むべきではあるものの、お客さんに断りを入れずに勝手にお酒を飲むのはNGです。
お客さんから、
「〇〇ちゃんも飲んだら?」
「〇〇ちゃんも好きなやつ飲んでいいよ」
などと飲むことを勧められた場合は遠慮せずにいただいて問題ありませんが、勧められていないにも関わらず飲むのはルール違反にあたります。
お客さんが注文したボトルを勝手に飲むのはもってのほかです。
3. 他のホステスのお客さんに連絡先を教えたり連絡を入れたりしない
スナックには、キャバクラのような指名や同伴、アフターなどの制度がありません。
ただ、それらの制度がないだけで、特定のホステスと仲良くしていたり、そのホステス目当てで来店しているようなお客さんはいます。
他のホステスをひいきしているお客さんに、勝手に連絡先を教えたり、実際に連絡を入れたりするのはルールに違反なので避けなくてはいけません。
スナックは小規模な店舗が多く、働いているホステスの人数も少ないので、同僚と仲が悪くなると一気に働きづらくなってしまいます。
そのため、ホステス同士の仲をギスギスさせるような行為は極力避けましょう。
ただ、ホステスの関係性を気にせずに連絡先を聞いてくるお客さんも少なくないので、
連絡先を教えたら、私が〇〇ちゃん(ホステス)に怒られちゃいますよー!
〇〇ちゃんは△さん(お客さん)のこと、大切なお客様って言ってたので裏切らないであげてください。ニコッ
だめですよ~!
私の連絡先聞いてるとこ見られたら〇〇ちゃん(ホステス)に嫌われちゃいますよ〜!連絡先を聞いていいか〇〇ちゃんに許可を取ってからにしてくださいねっ!ニコッ
など、角の立たない上手い断り方をあらかじめ用意しておくようにしましょう。
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4. 新人ホステスの間はなるべく黒い服を避ける
スナックはキャバクラのように服装が指定されておらず私服で働けるようになっていますが、夜のお店ということもあって高級感を演出しやすい黒い服を選ぶ女性が多い傾向にあります。
黒いドレスやワンピースは誰でも似合うので特に選ぶ人が多いですが、黒い服を着ているホステスが多くなるとお店の雰囲気まで暗くなってしまいます。
そのような事態を避けるため、いつ誰が黒い服を着るかあらかじめスケジュールを決めているスナックも多く、「黒い服を勝手に来てこない」ということがスナックの暗黙のルールとなっています。
新人が勝手に黒い服を着てくると、そのルールに反することになり、他のホステスやお店に迷惑をかけることになりかねません。
新人の頃は黒い服ではなく、なるべく明るい色の服を選ぶようにしましょう。
スナックでグラスを持ったまま接客するのはマナー違反
相談者さん
スナックで接客をする際にグラスを持ったまま、お話ししたりするのはマナー違反でしょうか?飲むときだけ持つようには心がけているのですが、持ったままつい、話しに夢中になってしまい先輩に注意される事があります
。これはお店によってのマナーなのか、一般的にもコップを持ってお話しするのは非常識とされているのか自分なりに調べてみてもわかりませんでした。どなたかおわかりの方がいましたら教えてください。
スナックでグラスを持ったまま接客する行為はマナー違反にあたるので避けましょう。
グラスを持ったままでの会話は、相手の気が散って会話に集中できなくなるため、接待の場で避けるべき行為とされています。
また、グラスを置かずに持ったままでいる行為は、
- もう飲めません
- もう飲みたくありません
という意思表示と捉えられることもあり、お客さんが「もっとお酒飲んでほしいな」、「お酒をごちそうしたいな」という気持ちを拒否しているように見えるので注意が必要です。
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スナックで働く上で押さえておきたい基本的な接客マナー
相談者さん
スナックでバイトを初めて3日目で水商売は未経験です。隣に座って接客じゃなく、カウンター越しで接客します。
いまいちマナーが分からないので、最低限のマナーを教えて下さい!
スナックでのメインの仕事はお客さんの接客です。
そのため、スナックで働きたいと考えているのであれば、先述した「グラスを持ったまま接客しない」のような基本的な接客マナーは身につけてきたいものです。
ここからは、スナックで働く上で押さえておきたい基本的な接客マナーについて解説していきます。
挨拶やお礼の言葉を忘れない
スナックは接客業なので、お客さんへの挨拶やお礼の言葉は必須です。
- お客さんが来店したときは「いらっしゃいませ」
- 退店するときには「ありがとうございました」や「また来てくださいね」
と笑顔で挨拶するようにしましょう。
お客さんにお酒をいただいたときのお礼も忘れないようにしてください。
挨拶やお礼は基本中の基本ですが、基本だからこそ徹底しなくてはならないので、意識しながら行うようにしましょう。
おしぼりは常に綺麗なものを提供する
スナックではお客さんにおしぼりを提供するのが一般的ですが、おしぼりは常に綺麗なものを提供するよう心がけましょう。
おしぼりが汚れているとお客さんに不快感を与える可能性があり、今後来店するかにも影響を及ぼしてしまいます。
接客中は定期的にお客さんのおしぼりの状態を確認し、汚れていると感じる場合は新しいものに交換するようにしてください。
乾杯のときのグラスの位置はお客さんよりも下にする
スナックで働いているとお客さんと乾杯する場面が多々あります。そこで覚えておきたいのが、乾杯時のグラスの位置に関するマナーです。
お酒の場では、お客さんのグラスの位置より自分のグラスを上にした状態で乾杯するのはマナー違反だとされています。
そういった細かいことを気にしないお客さんもいますが、細かな所作で不快な思いをする方もいるので注意してください。
乾杯するときは、必ずお客さんのグラスより少し低い位置に自分のグラスを構えて乾杯するようにしましょう。
お客さんのペースに合わせて飲む
スナックではお酒をたくさん飲んで売上に貢献することも重要な仕事の一つですが、いくら売上につながるからと言って、お客さんのペースを無視して一人でぐいぐい飲むのはマナー違反にあたります。
お客さんのペースを無視して飲むと急かされているように感じられて、自分のペースでお酒を楽しむことができません。
お酒を飲むペースは人それぞれなので、お客さんのペースを確認しながら、同じくらいのペースか少し遅いぐらいのペースで飲むようにしましょう。
プライベートな話題は避ける
お客さんはスナックにお酒と会話を楽しみに来ているので、こちらから話題をふって会話を広げなくてはいけません。ただ、プライベートな話題は極力避けるべきです。
「どんなお仕事をされているんですか?」程度であれば特に問題はありませんが、結婚しているかどうかや子どもがいるかどうかなど、お客さんのプライベートに踏み込みすぎる話題は避けましょう。
お客さんのほうから「こないだ子供がさー」などプライベートな話を持ち掛けてきた場合は、問題ないですがスナックに遊びに来るお客さんの中には非現実を求めて来店している人も少なくないので、こちらからプライベートな話題をふるのはやめておきましょう。
他のホステスが接客中のお客さんには話しかけない
自分がお客さんを接客している最中は、同僚ホステスが接客しているお客さんとの会話に割り込んではいけません。
この行為は、自分が接客しているお客さんを不快にさせるだけでなく、対応中の同僚ホステスも不快にさせてしまいます。
常連さんや仲の良いお客さんだと、むこうから声を掛けてくることもあると思いますが、手短に答えるなどして、自分のお客さんを放置しないようにしてください。
ただ、挨拶ぐらいであれば特に問題はありません。
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スナックのカラオケマナーとは?デュエットは絶対?
相談者さん
スナックの従業員の女の子はカラオケNGでも大丈夫ですか?元々人前で歌うのも嫌いでカラオケが苦手です。でもキャバクラよりスナック希望なのです。やはりデュエットなど断るとしらけてしまいますかね?
スナックにはカラオケが導入されていることも多く、お酒を飲みながら気軽にカラオケを楽しめる点に魅力を感じて遊びに来るお客さんも少なくありません。
そこで押さえておきたいのが、スナックでのカラオケのマナーです。
スナックで働いていると、お客さんから「〇〇ちゃんも歌って」とリクエストされたり、「デュエットしよう!」と誘われることもあります。
歌を歌うことが苦手な場合、つい断りそうになりますが、お客さんからのリクエストやデュエットの誘いを断るのはマナー違反にあたります。
リクエストやデュエットの誘いを断るとお客さんがしらけるので、今後の来店に影響しかねません。そうならないためにも、お客さんからのリクエストやデュエットの誘いはなるべく断らないようにしましょう。
どうしても歌いたくない場合は、歌わなくても問題ないかどうか面接で確認しておくようにしてください。
スナックのカラオケでは、「歌がうまいかどうか」よりも下手でも「一緒に楽しめるかどうか」のほうが重要です。
『どうせみんな酔っていて、歌が下手でも気にしないだろう』というマインドのもと、仕事の一部だと割り切って歌ってみてはいかがでしょうか。
まずは体験入店をして
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スナックのルールは店舗によって異なる
相談者さん
スナックのマナーについて知りたいです。夜の仕事が初めてで今日初出勤だったのですが分からないことだらけだったのでどなたか分かる方教えていただきたいです。
主にお客さんより先に上がる時の話なのですが
①今日初出勤ということもありお客さんより先に上がらせてもらいました。私はグラスに入っていた飲み物を全部飲み干して「ごちそうさまでした」と言い席を立とうとしたその時にチーママに「じゃあ乾杯して」と言われました。よく分からなかったのですがとりあえずお客さんとグラスを持ち乾杯して席を立ちました。
この時お客さんと乾杯して一口飲んでから席を立った方が良かったのでしょうか?それともそのままでも良かったのでしょうか?
②帰る準備をしてママに「お疲れ様でした、お先失礼します」と言い、お客さんや一緒に飲んでいる女の子たちにも「お先失礼します」と言い、店を出たのですがチーママが不満そうな顔をしていました。なにか間違えたのかなと思ったのですが見覚えがありません(ー ー;)ここでなにかしなければならなかったのでしょうか?
③私(=女の子たち)もジュースを頂いたのですが伝票に「FS」と書いてと言われました。その時教わったのですがなんの略か思い出せません。良かったら教えて頂きたいです。
お客さんよりも先にお店をあがるときは、「ごちそうさまでした」とお礼を伝えつつ乾杯しお酒に口をつけるのが一般的です。
いくら「ごちそうさまでした」と伝えたとしても、乾杯せずに席を離れるのはマナー違反なので、必ず乾杯して少しお酒をいただいてから退席するようにしましょう。
また、カウンターだけでなくテーブル席があるような店舗の場合は、すべての席を回り軽く挨拶してからあがると好印象です。
お客さんからジュースをいただいたときに伝票に「FS」と書くなどのルールはお店独自のルールである可能性が高いので、ママやお店の人に確認する必要があります。
伝票関連のルールは会計に関わる重要な部分なので、事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
スナックのママとは?給料・年収から仕事内容、心得まで徹底解説!まとめ
これからスナックで働く人が押さえておきたい暗黙のルールと接客マナーについて紹介してきました。
スナックにはスナックならではの暗黙のルールやマナーがあります。
ママや先輩ホステスに怒られないためにはもちろん、お客さんに不快な思いさせないためにも、これらのルールやマナーは事前にしっかりと把握しておかなくてはいけません。
「スナックで働くのが初めてで、ならではのルールなんかわからない」というのであれば、ママや先輩ホステスにそのことを伝えて、覚える努力もしましょう。
店舗によっては独自のルールが設けられていることもあるので、不要なトラブルを避けるためにも、そのお店での基本的なルールやマナーは押さえておくようにしましょう。
まずは体験入店をして
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