スナックのママはスナックに欠かせないそのお店を象徴する存在です。
「将来は自分のお店でママとして活躍したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、スナックのママについて詳しく解説していきます。
・スナックのママの年収
・スナックのママの仕事内容
・スナックのママとして働く上での心得
などについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
スナックのママとは

相談者さん
チーママとか大ママって何ですか?
スナックのママとは、その店舗を切り盛りする女性の店舗責任者のことです。
スナックのママは、お客さんの接客だけでなく、店舗の経営からスタッフの育成まで幅広く行います。
また、その店舗の顔と呼べる存在で、ママの性格や雰囲気によってそのお店のカラーが決まることも珍しくありません。
チーママは小さなママの通称で、ママの次に偉いスタッフを指します。チーママのいる店舗の場合、ママは大ママ(大きなママ)と呼ばれたりします。
スナックのママの年収はいくら?稼げるって本当!?

相談者さん
スナックのママについて聞きたいのですが、私の友人のお姉さん(32)がスナックのママをやってて、年収が600万と言ってたのですが、水商売ってそんなにもうかってるのでしょうか?乗ってる車レクサスで、身につける
ものも全て高級品…パトロンでも居るのかと思ったのですが、別に居ないそうで、彼氏は居るそうなのですが、年収300万ほどの彼だそうで、食事は彼がほとんどだしてて、誕生日とかイベントの時に彼に内緒でママさんがお金出すそうですが…
店舗の経営者でもあるオーナーママであれば年収が1,000万円以上になることも珍しくありません。
スナックは小規模なところがほとんどですが、一般的な居酒屋よりもドリンクやフードの単価が高く、ボトルキープも多いという特徴があります。
また、長居するお客さんも多く客単価が高くなりやすいため、店舗が小さくてもしっかり稼げることが多いです。
ただ、実際に稼げるかどうかはママの手腕によるところも大きく、集客できない店舗や常連のつかない店舗だと稼ぐことはできません。
スナックの雇われママの給料はいくら?
スナックのママには、経営者も兼ねている”オーナーママ”と雇われている”雇われママ”がいます。
オーナーママは売上がそのまま年収に直結するので1,000万円以上稼げる可能性があるものの、雇われの身である雇われママは1,000万円も稼ぐことは難しいと言わざるを得ません。
求人サイトでスナックのママ候補の求人をリサーチしてみると、30万円前後で募集されているものがほとんどです。
そのため、雇われママの場合、月収は40〜50万円、年収だと500〜600万円ほどになると予想されます。
500〜600万円と聞くと魅力的に聞こえるかもしれませんが、ママになると週6での勤務になることも多いので、決して楽に稼げるわけではありません。
スナックの雇われママの給与システムは、
- 時給制・月給制
- 時給・月給+歩合
- 完全歩合
などさまざまです。
完全歩合の場合、その月の売上の4〜5割程度を受け取るようになっているため、時給制や月給制の雇われママよりも大きく稼げる可能性があります。
スナックのママの仕事内容は?

相談者さん
伝票をかく
お客の人数と時間を数えてお会計する
お酒をかっておく
店の電気をつけるけす
お酒をだす
それ以外どんな仕事がありますか
スナックのママのやることは多岐に渡り、これらの仕事以外に、お客さんとの会話や売上管理、女性スタッフへの指導などもママの仕事になります。
スナックのママの仕事を大きく分けると、
- 接客
- 店舗経営
- スタッフの教育
- トラブル対応
の、4つに分けられます。
それぞれの仕事内容について詳しく紹介していきます。
接客
スナックにはお目当ての女性スタッフに会いにくるお客さんもいますが、
- 「ママと喋りたい」
- 「ママとお酒を飲みたい」
など、ママ目当てで来店するお客さんも多く、接客はママの重要な仕事の一つです。
また、自分が接客しているお客さんだけでなく、他の席にも常に目を光らせておく必要があるので、一般の女性スタッフよりも高いレベルの接客が求められます。
店舗経営
スナックのママは店舗経営の責任者でもあります。
オーナーママと雇われママで経営への関わり方が若干異なることはあるものの、基本的には売上の最大化を目標として店舗を経営していかなくてはいけません。
売上に直結する集客はもちろん、下記もママがおこないます。
- 必要な人員を確保するための採用活動
- お酒など必要な商品・備品の管理や補充
税理士に経理周りをお願いしていない店舗では、毎月の支出の管理や女性スタッフへの給料の算出・支払いなどの業務もママが行います。
スタッフの教育
スナックで働く女性スタッフの指導もママの大事な仕事の一つです。
スナックには一般的には知られていない暗黙のルールやマナーがあるので、初めてスナックで働く女の子には、まず基本の接客からルールやマナーを教えて一人前に育てなくてはいけません。
経験の長い女の子には、将来チーママやママとして活躍するためにより高度な教育を行うこともあります。
スナックには企業のような詳細なマニュアルが用意されていないことがほとんどで、「見て覚えなさい」というスタンスのお店も少なくありません。
トラブル対応
スナックはお酒を飲む場所という性質上、トラブルが発生することも珍しくありません。
そう頻繁に発生するわけではありませんが、お酒を飲んだお客さん同士のいざこざが発生したり、女性スタッフとお客さんの間でトラブルが発生した時に対応するのもママの重要な役割の一つです。
常連のお客さんに不快な思いをさせるとお店に来なくなる可能性があるので、お客さんに嫌な思いをさせることなく穏便にトラブルを解決できるかどうかがママの腕の見せどころになります。

今後ママになりたいと考えているのであれば、今働いているお店や今後働くお店でママの対応をよく見ておくようにしましょう。
スナックのママになるにはどうすればいい?

相談者さん
スナックのママになるにはどうしたらいいのでしょうか?スナックのママなりなよって多数の男性に言われます。
現在26歳独身で、受付の仕事をしています。
行きつけのレストランのマスターや、お客様、友人から私ちゃんがスナックやったら絶対お客来るよとか、スナックやりなよ~とよく言われます。
どういった意味なのかもよく分かりませんが、スナックって儲かると聞きますし、やってみたいなとも思い始めました。
そんな真剣な話ではないのですがスナックの経営って大変でしょうか?
どうはじめたらいいのでしょう??
バックに怖い人をつけないといけないのでしょうか?
スナックのママになるための具体的な方法としては、
- 自分でお店を始めてオーナーママになる
- 雇われママとして始める
という、2つの方法があります。
自分の店舗を持ってオーナーママになるには物件の取得が必要になるため、開業資金を用意しなくてはいけません。
スナックの開業には最低でも300〜500万円はかかるためリスクの大きな方法ではあるものの、誰にも口出しされずに自分だけの店舗を持てるというメリットがあります。
雇われママとしてママになる場合は自己資金を用意する必要はありませんが、オーナーママのように大きく稼ぐのは難しいです。
また、経営に関しても最終的な決定権はオーナーにあるので、自分のお店という感覚は得にくいというデメリットがあります。
スナックと聞くとどうしても夜のイメージが強くなるため「バックに怖い人をつける必要があるのでは?」と考えがちですが、その必要はありません。
ただ、どちらの方法でママになるにしても店舗の経営はとにかく大変なので、未経験からいきなりママになるのは避けるべきです。
まずはスタッフとして実際にスナックで働いてみて、色々と学んだ上でママになることをおすすめします。

スナックのママになる人の特徴とは?どんな人が向いてる?

相談者さん
スナックのママになる人の特徴は何?!
スナックのママになる人に共通する主な特徴としては、
- 社交性が高い
- 距離感の取り方が上手い
- 気配りができる
- 包容力がある
の、4点があげられます。
スナックはお酒を飲みながらママや女性スタッフとの会話を楽しむ場所です。
ママの人柄に惚れて来店する常連客も多いので、ママには他の女性スタッフ以上のコミュニケーション能力が求められます。
おもしろおかしく話せるのはもちろん、聞き上手かどうかも重要です。
また、人との距離感の取り方が上手い点もママになる人の特徴の一つで、相手の懐に入りつつ深入りしすぎないというテクニックで、絶妙な距離感で接客します。
スナックに行くとママがお客さんに対して冗談を言っていたり説教していたりするシーンをよく目にしますが、それも人との距離感を図るのが上手いママだからこそなせる技です。
スナックでは気配りのできる女性が重宝される傾向にあり、ママになる人は気が利く人が多いという特徴もあります。
自分が接客しているお客さんに対する気配りはもちろん、店内全体の様子を細かくチェックしつつ気を配れる視野の広さもママになる人ならではです。
さらに、ママになる人は包容力があり、お客さんはもちろんスタッフも不思議な魅力で包み込んでくれます。
「ママ」という呼称からも想像できるように母親のような包容力を持ち合わせている人がほとんどで、
「〇〇ママがいるから安心して働けている」
「〇〇ママがいるからこのお店で働いている」
と答えるスタッフも少なくありません。
これらの特徴が備わっている方は、スナックのママに向いていると考えられます。
スナックのママを目指す人が知っておくべき3つの心得
スナックのママになりたいと考えているのであれば、特徴だけでなく心得についても押さえておきましょう。
スナックのママを目指す人が知っておくべき主な心得としては、
- ママはそのお店の顔であるということを理解する
- また遊びに来たいと思ってもらえるお店作りを目指す
- 健康第一
の、3点があげられます。
まず心得ておきたいのが、ママはそのお店の顔であるという点です。
おもしろいママのいるお店だという評判が立てばその評判を聞きつけて多くのお客さんが遊びに来てくれますが、逆に「あそこのお店ママがイマイチらしいよ」という悪い噂が立った場合は閑古鳥が鳴くお店になりかねません。

ママの対応がお店の評判に直結するということを念頭におき、丁寧な接客や店舗の運営を心がけましょう。
また、スナックは新規のお客さんを獲得し続けたり、お店の回転数を上げて売上を確保するようなお店ではなく、常連客で売上を確保するタイプのお店です。
もちろん例外的な店舗もありますが、常連客に頻繁に通ってもらい、長居してもらうことで経営が成り立っている店舗が多くなっています。
カウンター席しかないような小規模なお店であればなおさらです。
スナックの経営を成り立たせるにはリピーターの獲得が重要になるので、お客さんに「また来たい」と思ってもらえるようなお店作りを心がけましょう。
最後に、スナックのママは休みなしで店舗を切り盛りすることが多いので、健康第一でなくてはいけません。
ハードワークに加え、毎日のようにお酒を飲む仕事でもあるので、常に体調の変化に気を配る必要があります。
ストレス解消や疲労回復を意識して体をケアするのはもちろん、ちょっとでも体調がおかしいと思ったらすぐに病院に足を運ぶようにしてください。
まとめ

スナックのママについて詳しく紹介してきました。
オーナーママか雇われママかにもよりますが、いずれにしてもスナックのママはナイトワーク業界で働く人にとって稼げる魅力的な職業です。
ただ、スナックのママになるには、コミュニケーション能力に秀でているのはもちろん、店舗の経営者としての手腕も必要になります。
また遊びに来たいと思ってもらえる店舗づくりが必要になるなど押さえておくべきポイントや心得も多いので、スナックのママを目指している人は意識しながらスキルを磨きましょう。
「スナックのママになりたいけど水商売は未経験」という方は、まず一般の女性スタッフとしてスナックで働くところから始めてみてください。
