突然ですが、街中でメイド服を着た女の子がビラ配りをしている姿を見たことはありませんか?
実はナイトワークでは、集客方法のひとつとしてビラ配りを採用していることがあります。特にコンカフェやガールズバーでは、日常的に行われていると考えておいていいでしょう。
しかしその一方で、「集客のためのビラ配りは違法じゃないの?」といった声があることも事実です。
確かに、定められたルールを守らずに行ってしまうと、ビラ配りは違法行為になってしまいます。ビラ配りをするときは、違法行為にならないように十分注意する必要があるのです。
そこで今回は、
・ビラ配りの違法性
・ビラ配りのコツ
・ビラ配りをせずにコンカフェやガールバーで働く方法
について詳しくまとめました。
これからコンカフェやガールズバーで働こうと思っている女の子や、ビラ配りについての正しい知識を知っておきたい女の子は、ぜひチェックしてくださいね。
多くのコンカフェやガールズバーのバイトではビラ配りは必須!
相談者さん
ガールズバーってお客さんいない間もずっと立ちっぱなしでビラ配りしないといけないのでしょうか?
多くのコンカフェやガールズバー、そして一部のスナックでは、ビラ配りが業務内容に含まれています。
ビラ配りをしなければならない一番の理由は、お客さんを確保するためです。
コンカフェやガールズバーでのビラ配りは、基本的にお客さんがいない暇な時間帯に行われています。お店の利益を考えると、いつお客さんが来るかわからない状態が続くよりも、ビラ配りをして集客率を上げたほうがよほど効率的ですよね。
また、ビラ配りをきっかけに新規のお客さんを掴めることもあります。
そうでなくてもコンカフェやガールズバーは店舗数が多いです。数あるお店の中から選んでもらうためには、まずは存在そのものが認知される必要がありますよね。
ビラ配りは、新規のお客さんに存在を知ってもらうための効果的な手段のひとつだといえるでしょう。
このように、ビラ配りはコンカフェやガールズバーの集客には欠かせない業務です。しかしその一方で、「ビラ配りがしんどい」と思っている女の子も決して少なくはありません。
ビラ配りは、店内で着用している衣装のまま行うのが一般的です。冬場はさすがにベンチコートなどの上着を羽織れますが、それでも薄着であることに間違いありません。寒空の下で長時間外に立つのは、つらいものがあるでしょう。
また、お客さんがチラシを受け取ってくれないことに対して、精神的なストレスを感じてしまう女の子も多いです。中にはビラ配りしている時間を勤務時間として認めず、時給すら出さない悪質なお店もあります。
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「道路使用許可書」がない状態でのビラ配りは違法
相談者さん
ガールズバーで働くことになったのですが、ビラまきやキャッチ、ポスティングなどは違法にならないのでしょうか?
風営法で捕まることはないからと言われたのですが不安です。
どのラインから違法になるのか法律に詳しい方教えてください。
実は、路上でビラ配りをするためには「道路使用許可書」を事前に取得しておく必要があります。道路使用許可を得ずにビラ配りすることは違法行為となるため、注意しなければなりません。
大前提として、道路は交通のために存在している「公共施設」です。交通の妨げや危険を及ぼす可能性がある行為を路上ですることは、一般的には禁止されています。
しかしその一方で、道路での工事や作業といった社会的に価値のある行為は、警察署長の許可を得ることによって例外的に行えるようになっているのです。具体的には、以下の行為が該当しています。
1. 道路において工事もしくは作業をしようとする行為(1号許可)
2. 道路に石碑、広告板、アーチ等の工作物を設けようとする行為(2号許可)
3. 場所を移動しないで、道路に露店、屋台等を出そうとする行為(3号許可)
4. 道路において祭礼行事、ロケーション等をしようとする行為(4号許可)
警察庁:道路使用許可の概要、申請手続等
ビラ配りはこの中の「4号許可」に該当する行為だとされているため、事前に管轄の警察署に対して「道路使用許可」の申請をしておかなければならないというわけです。
申請手順としては、まずビラ配りを行う場所の住所から管轄の警察署を確認します。次に、「道路使用許可申請書」と「道路使用許可申請書の添付書類」を警察署に提出しましょう。
このとき、手数料を支払う場合があります。金額は都道府県によってさまざまで、たとえば神奈川県であれば2〜4号許可の申請にかかる手数料は2,000円となっています。
あとは許可が下りるのを待って、道路使用許可書を受け取れば準備は完了です。許可証の交付までは1週間ほどかかるため、余裕をもって申請しなければなりません。
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許可を得ずにビラ配りを続けると捕まる可能性がある
いくら「お店で決められた仕事」だといっても、路上で道路使用許可を得ずにビラ配りをしてはいけません。
もし許可を得ていないことが発覚してしまうと、警察からの指導が入ってビラ配りそのものを続けられなくなってしまうだけでなく、道路交通法第119条により3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科せられてしまいます。
しかも罰則や刑罰は、許可の申請をしなかったお店だけに科されるわけではありません。現地でビラ配りをしていたキャストにも適用される恐れがあるため注意しましょう。
ただし、道路使用許可は地域によって規制の厳しさが異なることから、管轄の警察署による独自の判断が下されることも珍しくありません。実際ビラ配りをする人数や場所によっては、「交通の妨げにならないため許可はいらない」と判断されることもあるようです。
とはいえ、公共施設である道路を交通目的以外で使用する以上、やはり正規の手順を踏んでおくに越したことはありません。トラブルに巻き込まれないためにも、ビラ配りをするときは、お店側に「道路使用許可を申請しているか」の確認はしておいてくださいね。
どうしても許可を得ずにビラ配りをしたいのであれば、公道ではない私有地や賃貸契約している土地で行う必要があります。コンカフェやガールズバーの場合、店先に立ってのビラ配りであれば違法行為にはならないでしょう。
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許可を得てもビラ配りの目的・場所によっては制限される
コンカフェやガールズバーのビラ配りは、人通りの多い駅周辺で行われることがほとんどです。
しかし、そういった混雑が予想される場所でのビラ配りは交通の妨げになると判断されるため、そもそも許可自体が下りない可能性があります。
このような事情があることから、許可を取らずに駅周辺でのビラ配りをする人も多いようですが、いつクレームやトラブルを引き起こすかわかりません。トラブルを避けるためにも、駅周辺や構内でのビラ配りはより一層慎重になるべきです。
また、私鉄駅前の土地は各鉄道会社が保有していることもあります。その場合は警察署ではなく、駅や鉄道会社へ直接問い合わせて許可を得なければならないでしょう。
それから、たとえ道路交通許可を得ていたとしても、風俗関係のお店に勧誘するような内容のチラシを配ることは禁止されています。売春防止法6条が適用されて2年の懲役刑が下されたり、地域の条例次第では100万円の罰金が科せられるかもしれません。
コンカフェやガールズバーでいわゆる「ピンクチラシ」を配ることはほとんどありませんが、ビラの内容にも十分に注意しておきましょう。
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ビラ配りをする時のコツ
ビラ配りをするときのコツとしては、まずは「ターゲットを絞る」ことが重要となります。
たとえばコンカフェの場合、お店のコンセプトにもよりますが、若い男性やアニメグッズを身につけた女の子、カップルがターゲットになりそうですよね。ガールズバーであれば、仕事帰りや二次会先を探しているサラリーマンが対象になるでしょう。
設定したターゲットに合わせて、ビラ配りをする時間帯や場所を決めることも大切です。
そして実際にビラ配りをするときは、たとえターゲットの条件に当てはまっていたとしても、両手が塞がっている人には渡さないようにしてください。
両手が塞がっている人は根本的にチラシを受け取ることができないからです。労力の無駄になりますし、なにより効率的ではありません。
だからこそ、チラシは片手が空いている人に対して渡すようにしましょう。このとき、右手が空いているのであれば右側に、左手が空いているのであれば左側に差し出してください。
無言で渡すのではなく、「〇〇(店名)です!お願いします」などと声もかけるといいでしょう。
そして受け取ってくれた人に対しては、「ありがとうございます!」と笑顔で伝えてみてください。愛想の良さも一緒にアピールしておけば、チラシを見てくれた人が「さっきの子がいるなら行ってみようかな」と興味をもってくれるかもしれませんよ。
ビラ配りなしのコンカフェやガールズバーもある!
身バレにつながる可能性や違法行為に該当する恐れがあることから、「ビラ配りをせずにコンカフェやガールズバーで働きたい」と考えている女の子もいるのではないでしょうか。
確かに、ビラ配りを業務の一環としているコンカフェやガールズバーが多いのは事実です。しかし、実はビラ配りをしなくてもいいお店も探せばきちんと存在しています。
ビラ配りなしのコンカフェやガールズバー、スナックで働くためには、求人をしっかりとチェックしておくことが大切です。
求人情報に「ビラ配りなし」と書かれているかどうかを確認した上で、改めて面接時にも「ビラ配りはないか」をお店の人に聞いておきましょう。
とはいっても、ただ闇雲に「ビラ配りなし」と記載された求人を探すのは効率的ではありませんよね。そこでおすすめの方法が、ナイトワーク専門の求人サイトを活用することです。
たとえば、ナイトワーク専門求人サイトの「体入ドットコム」では、サイトのトップページに「フリーワード検索欄」が設けられています。
この検索欄に「ビラ配り」と記入して検索すれば、該当する求人をすぐに探し出すことが可能です。さらにエリアや業種も絞り込んで検索できるため、すぐあなたにピッタリなお店が見つかりますよ。
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売れっ子になればビラ配りをする機会は減る
そもそもビラ配りは、お客さんが店内にいない状態、もしくは自分目当てで来てくれるお客さんがおらず、暇な状態の時に行うものです。つまりお店の売れっ子キャストになって接客している時間が長くなれば、自ずとビラ配りをする機会は減らせます。
入店してすぐは、自分目当てのお客さんがいないため苦労するかもしれません。それこそビラ配りに駆り出される機会も多いでしょう。
気持ちが折れてしまうかもしれませんが、そこで諦めるのではなく、逆にビラ配りを利用してお客さんを増やす努力をしてみてください。
実際コンカフェやガールズバーでは、ルックスの良い女の子をあえてビラ配りに出すこともあります。お店側は、可愛い女の子がお客さんの目に留まりやすいことを知っているからです。
ビラ配りをきっかけにあなたを知ってくれるお客さんが増えれば、売れっ子キャストになることも不可能ではないでしょう。
インスタ等のSNSを駆使して集客する
最近はビラ配りをしなくても、InstagramなどのSNSを使って知名度を上げれば集客できるようになってきました。人気のコンカフェ嬢にもなると、SNS上でアイドル扱いされていることも珍しくありませんよね。
SNSはそれぞれで特性が異なります。そのため、複数のSNSを併用して使い分けるといいでしょう。
たとえばInstagramにオシャレな日常をアップしつつ、Twitterでは飾らない自然体の姿が感じられる投稿をするのもおすすめです。更新が手間に感じられるかもしれませんが、複数のSNSを活用することでより効率良くファンを増やせますよ。
また、身バレが気になるようであれば、あえて顔から下の写真や動画だけをアップし続けるのもひとつの手です。ただし顔を見せない以上、キャラクター設定が重要にはなることは理解しておいてください。
ガールズバーやコンカフェに限らず、ナイトワークをするのであれば、ぜひSNSでの集客にもチャレンジしてみましょう!