キャバクラで働く際、華やかなドレス選びに悩む方も多いのではないでしょうか。特に「黒のドレスはダメ」と言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか?
この記事では、キャバドレスにおける黒の是非や、黒を選ぶ際のポイント、そのほかにも避けるべき色や対処法まで、詳しくご紹介します。
これからキャバ嬢として働く方も、すでに働いているけれどドレス選びに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてください。
キャバドレスで「黒」はだめ?

キャバクラ業界では「黒のドレスはNG」という暗黙のルールがあると言われています。確かに明るく華やかな雰囲気を大切にするキャバクラでは、黒一色のドレスは浮いてしまうことも。

しかし、完全にNGというわけではなく、着こなし方やお店のルールによっても異なります。まずは黒のドレスについての基本的な考え方を見ていきましょう。
お店のルールで黒のキャバドレスがだめな事も
まず知っておきたいのは、お店によっては黒のドレスを明確に禁止しているところもあるということです。特に高級店や明るい雰囲気を売りにしているお店では、ドレスの色に関する細かい規定があることが多いです。
もし入店前であれば面接時に確認するのがベストです。すでに働いている場合は、黒服(ボーイ)に尋ねてみるといいでしょう。ルールを知らずに黒のドレスで出勤してしまうと、その日働けなくなることもあるので注意が必要です。
お店のルールがなくても、先輩キャバ嬢の服装を参考にするのも一つの手です。同じ系統の色やデザインを選ぶことで、お店の雰囲気に馴染みやすくなります。
キャバドレスで「黒」がだめな理由とは?

黒のドレスがキャバクラで避けられる理由はいくつかあります。ここでは具体的な理由と、それを踏まえた対策法についても見ていきましょう。
理由を理解することで、黒を上手に取り入れることも可能になりますよ。
重い雰囲気を出してしまう
黒のドレスが避けられる最大の理由は、重たい雰囲気や暗いイメージを与えてしまうことです。キャバクラは楽しく明るい空間を提供する場所。そこで働くキャバ嬢も、華やかで明るい印象を与えることが期待されています。
キャバクラは会話を楽しむ場所でもあるため、お客さんが話しかけやすい雰囲気作りが大切です。そのため、親しみやすく明るい印象を与える色のドレスが好まれる傾向にあります。
目立ちにくく存在感が薄れる
黒のドレスのもう一つの問題点は、店内の暗い照明の中で目立ちにくくなることです。キャバクラの照明は基本的に暗めで、カラフルな装飾や間接照明が使われていることが多いです。
そんな環境の中で黒いドレスを着ていると、シルエットが背景に溶け込んでしまい、存在感が薄れてしまうことがあります。
キャバ嬢として働く上では、お客さんの目を引き、記憶に残る存在になることも大切なポイント。暗い色のドレスでは、それが難しくなってしまいます。

特に新人の場合は、まだお客さんからの指名が少ない時期。そんな時こそ、目立つ色のドレスで印象に残り、次回の指名につなげることが重要です。黒のドレスはそういった点でもデメリットがあると言えるでしょう。
お洒落さよりも悲しい印象を与えてしまう
黒は確かにシックでスタイリッシュな印象を与える色です。しかし、キャバクラという場所では、お洒落さよりも「悲しい」「冷たい」といったネガティブな印象が強く出てしまう傾向があります。
お客さんはストレス発散や癒しを求めてキャバクラに来ることが多いもの。そんな時に、悲しげな印象を与えるドレスでは、お客さんの求める雰囲気と合わなくなってしまいます。
また、黒一色だと個性を表現しにくく、他のキャバ嬢と差別化することも難しくなります。キャバクラでは自分らしさや個性をアピールすることも大切なので、黒のドレスだけでは表現の幅が狭まってしまうのです。
写真映えしない可能性がある
黒のドレスがキャバクラで避けられる理由の一つに、写真映えしにくいという点もあります。
キャバクラではお客さんと一緒に写真を撮る機会が多いものですが、黒のドレスは光を吸収してしまうため、写真では詳細が潰れてしまいがちです。
お客さんとの写真は大切な思い出であり、次回の指名につながる重要なアイテムです。写真映えの良い、明るめの色のドレスを選ぶことで、お客さんとの素敵な瞬間をより美しく残すことができるでしょう。


だめな黒いキャバドレスの例

黒のドレスが全てダメというわけではありませんが、特に避けるべき着こなし方があります。
ここでは、キャバクラで働く際に避けたい黒ドレスの例をご紹介します。これらを参考に、もし黒のドレスを選ぶ場合は工夫して着こなしましょう。
アクセサリーが無く黒いキャバドレスを着る
最もNGとされるのが、ビジューなどの装飾が一切ない、黒一色のシンプルなドレスです。これでは葬儀に参列するような重苦しい印象になってしまい、キャバクラの明るい雰囲気に合いません。
黒のドレスを着る場合は、必ずキラキラとしたアクセサリーや明るい色のショールなど、アクセントになるアイテムを取り入れましょう。大ぶりのネックレスやイヤリング、ブレスレットなどで華やかさをプラスするのがポイントです。
また、ヘアスタイルも重要です。黒のドレスを着る場合は、髪を下ろしたダークな印象よりも、アップヘアやハーフアップなど、顔周りを明るく見せるスタイルがおすすめです。これだけでも印象はぐっと明るくなりますよ。
肌が見えないロングの黒いキャバドレス
もう一つ避けたいのが、首元から足首まで肌の露出が少ない、タートルネックやロング丈の黒ドレスです。肌の露出が少なく黒一色だと、より重苦しい印象になってしまいます。
例えば、背中が大きく開いたデザインや、スリットが入ったロングドレスなどがおすすめです。
露出が多すぎるのももちろん良くありませんが、黒のドレスの場合は特に、適度な肌見せで重たい印象を和らげることが大切です。
素材感のないマットな黒ドレス
黒のドレスで避けたい例として、光沢感のない、マットな素材のドレスも挙げられます。このような素材は光を反射せず、より暗く沈んだ印象を与えてしまいます。
キャバクラの照明は基本的に暗めですが、スポットライトやカラフルな照明が当たることも多いです。
そんな環境では、光を反射する素材のドレスが映えます。黒を選ぶなら、サテンやシルク、スパンコールなど、光沢のある素材を選びましょう。
特にラメ入りやスパンコール、ビーズなどの装飾が施された黒ドレスなら、動くたびに光を反射して華やかな印象になります。単調な黒一色ではなく、素材感で変化をつけるのも良い方法です。
セクシーすぎる黒のミニドレス
最後に注意したいのが、露出が多すぎる黒のミニドレスです。黒は元々大人っぽく色気のある色。そこに露出が加わると、品のない印象になってしまうことがあります。
確かにキャバクラでは色気も大切ですが、あくまで上品さを保つことがポイントです。
また、お店のコンセプトや客層によっても適切な露出の度合いは異なります。高級店であれば特に、上品で洗練された印象のドレス選びが求められるでしょう。
黒以外にもキャバドレスでやめておくべきだめな色

黒以外にも、キャバクラで働く際に避けた方が良い色があります。ここでは、黒と同様に注意が必要な色とその理由をご紹介します。
色以外にも、ドレス選びに迷っている方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。

茶色やベージュなどのキャバドレス
キャバクラで避けた方が良い色として、茶色やベージュなどの地味な色も挙げられます。これらの色は黒ほど重苦しくはありませんが、華やかさに欠ける印象を与えることがあります。
もしこれらの色のドレスを着る場合は、ゴールドやシルバーのアクセサリーをたっぷり取り入れたり、鮮やかな色のショールやバッグをプラスしたりして、アクセントをつけることが大切です。
派手すぎる総柄のキャバドレス
反対に、派手すぎる総柄のドレスもキャバクラでは避けた方が良い場合があります。特に大きな花柄や原色を使ったアニマル柄など、目を引きすぎるデザインは、上品さを欠く印象を与えることも。
柄物を選ぶなら、適度なサイズの柄や、モノトーンでまとめた柄など、主張しすぎないデザインがおすすめです。全体のバランスを考えて、柄が主役になりすぎないコーディネートを心がけましょう。
ビビッドカラーのキャバドレス
蛍光色や原色などの非常に鮮やかな色も、場合によっては避けた方が良いでしょう。

特に高級店や落ち着いた雰囲気のお店では、あまりに明るすぎる色は浮いてしまう可能性があります。
ビビッドカラーは確かに目を引きますが、顔色が悪く見えたり、安っぽい印象を与えたりすることも。また、派手すぎる色は、お客さんからの印象も「派手な子」というイメージが先行してしまいがちです。
もし明るい色を取り入れたい場合は、パステルカラーや、くすみカラーなど、主張しすぎない色合いを選ぶと良いでしょう。
また、ビビッドカラーを選ぶ場合は、デザインをシンプルにして、全体のバランスを取ることがポイントです。
無彩色のキャバドレス
最後に、グレーやカーキなどの無彩色のドレスも、キャバクラでは避けた方が良いでしょう。これらの色は黒ほど重苦しくはありませんが、やはり華やかさに欠け、地味な印象を与えることがあります。
無彩色のドレスを着る場合は、明るい色のアクセサリーや、鮮やかなメイク、ヘアスタイルで全体のバランスを取りましょう。また、素材感のあるものやラメ入りのものを選べば、よりキャバクラの雰囲気に合わせやすくなります。


黒のキャバドレスを着る時のポイント

黒のドレスを着る際には、いくつかのポイントを押さえることで、重たい印象を払拭し、華やかで魅力的な着こなしが可能になります。
ここでは黒のドレスを上手に着こなすためのコツをご紹介します。
光るアクセサリーを付ける
黒のドレスを着る際の最大のポイントは、キラキラと光るアクセサリーを取り入れることです。
ダイヤモンドのような輝きを持つネックレスやイヤリング、ブレスレットなどを組み合わせることで、黒の重さを打ち消し、華やかな印象に変えることができます。
また、ラインストーンやビジューがついたバッグやヘアアクセサリーも効果的です。黒のドレスを引き立てるのはシルバーやゴールド、クリアのラインストーンなど、輝きのあるアイテムです。
バイカラーやツイードにする
完全な黒一色を避けるなら、黒をベースにしたバイカラーやツイード素材のドレスを選ぶのも良い方法です。

例えば、黒とピンクのバイカラードレスや、黒地に白や金のラインが入ったツイードドレスなら、重たさが軽減されます。
バイカラーの場合は、上半身が明るい色で下半身が黒、というデザインがおすすめです。お客さんと話す際に視線が集まる上半身を明るくすることで、全体の印象も明るくなります。
また、黒地にラメやスパンコールが散りばめられたデザインや、透け感のあるレース素材を使ったドレスも、単調な黒から抜け出すのに効果的です。
髪の毛の色を明るめにする
黒のドレスを着こなすもう一つのポイントは、髪色を明るめにすることです。暗いドレスに暗い髪色だと、より重苦しい印象になってしまいます。ブラウンやアッシュ、明るめのベージュなど、顔周りを明るく見せる髪色を選びましょう。
特に顔周りのハイライトや、毛先のグラデーションカラーは、全体の印象を明るくするのに効果的です。髪色を変えるのが難しい場合は、明るい色のヘアアクセサリーを取り入れるのも一つの方法です。
また、ヘアスタイルも重要です。黒のドレスを着る際は、アップヘアやハーフアップなど、顔まわりをすっきりと見せるスタイルがおすすめです。
明るいメイクで顔周りを華やかに
黒のドレスに合わせるメイクも重要なポイントです。暗すぎないメイクで顔周りを明るく華やかにすることで、ドレスの重たさを軽減できます。
ただし、アイラインや眉毛を黒く強調しすぎないよう注意しましょう。顔全体が暗い印象になってしまいます。ブラウン系のアイメイクなら、柔らかい印象になります。
露出バランスに気をつける
黒のドレスを着る際には、露出のバランスに特に気を配ることも大切です。黒は元々セクシーな印象を与える色なので、露出が多すぎると品がない印象になりかねません。

例えば、胸元が大きく開いているデザインなら、丈は長めのものを選ぶ。逆に、ミニ丈のドレスなら、胸元は控えめにするなど、全体のバランスを考えた露出を心がけましょう。
また、背中が大きく開いたデザインや、サイドにスリットが入ったデザインなど、ちらりと見える露出感のあるドレスは、直接的な露出よりも上品で魅力的です。
透け感がある素材にする
黒のドレスの重さを軽減するには、透け感がある素材にすることも有効です。例えばメッシュやレース素材を取り入れたデザインです。
直接的な露出ではなく、半透明の素材を通して肌が見えるデザインは、色気がありながらも上品な印象を与えます。
黒のドレスは肌との対比が強くなるため、露出部分の肌ケアも忘れずに。ボディクリームやオイルで肌に艶を出したり、ラメ入りのボディパウダーで輝きを加えたりすると、より魅力的に見えます。


黒のキャバドレスしか持っていない時は買った方が良い?

もし手持ちのドレスが黒ばかりだった場合、すぐに新しく購入すべきか悩むところです。ここでは、そんな時の対処法や代替案についてご紹介します。
キャバドレスをレンタル出来るお店もある
実は、一部のキャバクラでは店内にドレスのレンタルシステムを導入しているところもあります。こうしたお店では、キャバ嬢用にさまざまな色やデザインのドレスを取り揃えており、出勤時に選んで着用することができます。
レンタル料金は1回500円〜1,000円程度が一般的で、お給料から差し引かれる形になっていることが多いです。
福利厚生の一環として、無料でキャバドレスをレンタルしているお店も多いので、予めドレスレンタルありのお店で働けば余計な出費も少なく済みます。
ドレスレンタルありのお店は自分のドレスを持っていなくても、バラエティ豊かなドレスの中から選べるので、初めてキャバ嬢として働く方にもおすすめです。
新人キャバ嬢の場合は、面接時にドレスレンタルの有無を確認してみるといいでしょう。
私服勤務OKのお店を選べば関係なくなる
もう一つの選択肢は、私服勤務可能なお店で働くことです。

最近は、ドレスではなく私服での接客がOKなお店もあるんです。こうしたお店であれば、ドレスの色を気にする必要はありません。
私服勤務のお店では、カジュアルな洋服からちょっとしたパーティードレスまで、幅広いファッションが許容されています。黒が自分に似合う!と言う場合や、ドレスの購入費用を抑えたい場合は、こうしたお店を選ぶのも一つの方法です。
ただし、私服勤務であっても、あまりにもカジュアルすぎる服装はNGなところがほとんど。お店のコンセプトや客層に合わせた服装選びが必要です。
他のキャバ嬢や先輩からドレスを借りる
即座の解決策として、他のキャバ嬢や先輩キャバ嬢からドレスを借りるという方法もあります。キャバクラで働く方は複数のドレスを持っていることが多いので、一時的に貸してもらえる可能性もあります。
特に仲の良い先輩や他のキャバ嬢がいれば、相談してみるのも良いでしょう。また、自分の黒のドレスと交換する形で借りるというのも一つの方法です。
まとめ:着方によってキャバドレスで「黒」はだめ!レンタルも上手く活用しよう

キャバドレスの色選びで「黒はダメ」と言われる理由には、重たい雰囲気を出してしまうことや、店内で目立ちにくいことなどが挙げられます。しかし、完全にNGではなく、着こなし方次第です。
黒のドレスを着る場合は、キラキラとしたアクセサリーを取り入れたり、バイカラーやツイード素材を選んだり、髪色やメイクを明るくしたりと、工夫することで華やかな印象に変えることができます。
また、黒以外にも茶色やベージュなどの地味な色や、派手すぎる総柄、ビビッドカラーなども場合によっては避けた方が良いでしょう。お店のコンセプトや客層に合わせたドレス選びが大切です。
もし手持ちのドレスが黒ばかりで困っている場合は、ドレスレンタルのありお店や、私服勤務OKなお店を選ぶという選択肢もあります。
どうしても黒のドレスを着たい場合は、アクセントづけを忘れずに、自分らしい魅力的な着こなしを楽しんでくださいね。

